腸内の悪玉菌の種類!腸内環境が悪化すると恐ろしいことに!
ヨーグルトの売り文句や健康効果で、「悪玉菌をやっつける」なんてよく聞きます。でも、悪玉菌てどんな菌なのかよく分からないですよね…。
なんとなく体に悪さをしそうだというくらいで、どれだけ悪いのかなんて普段は考えもしません。
でも、実は普段はおとなしいだけで、実はとても怖い奴らなんです!
そこで、ここでは腸内の悪玉菌の種類と悪玉菌の怖さについてお伝えします!
目次
悪玉菌の種類
悪玉菌は実にたくさんの種類があります。
1つ1つを紹介するのは、現実的ではありません!
そこで、主な悪玉菌を3つに分けて紹介したいと思います。
- 大腸菌
- ピロリ菌
- ウェルシュ菌
大別するとこの3つです!
順番に紹介していきます!
大腸菌
腸の中の悪玉菌で最も種類が多いのが、大腸菌です。
大腸菌というと、食中毒を起こす怖い菌というイメージですが、大腸に住んでいる菌なので、こういう名をつけられています。そのため、実は大部分は無害な菌です。
大腸菌の中の一部が病原性大腸菌と呼ばれます。例えば有名なものは、赤痢を引き起こす赤痢菌や、腸管からの出血を引き起こすO-157です。
病原性大腸菌と言っても、次のように色々な種類があります。
- 腸管病原性大腸菌
- 腸管侵入性大腸菌
- 腸管毒素原性大腸菌
- 腸管出血性大腸菌
小腸に感染して、下痢や腹痛を伴う急性胃腸炎を引き起こす。
大腸に感染して、下痢や血便、腹痛、発熱などの症状を引き起こす。
小腸に感染して増殖する。増殖の際に毒素を作り出し、その毒素のせいで下痢や腹痛を起こす。
激しい腹痛や下痢、血便を引き起こす。
元々、人間の腸の中にいる種類や、外から侵入してくる種類など様々です。
人間の腸に住んでいる種類の場合は、普段は何もせず無害です。
ピロリ菌
ピロリ菌は正式名称はヘリコバクター・ピロリという名前で、胃の粘膜に生息している菌です。
ピロリ菌も口から侵入してくる菌ですが、衛生状態が良好になった現代では、保菌率が徐々に下がってきています。
感染経路は様々で、消毒していない川や湖の水を飲んだり、ペットの糞からや、ピロリ菌に感染している親から口移しで離乳食を与えられたりなど様々です。
ピロリ菌は胃の粘膜にダメージを与えるため、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃痛、胸やけなどを引き起こします。
ウェルシュ菌
ウェルシュ菌は悪玉菌の代表のような存在です。
ウェルシュ菌は地球上に広く生息しており、土の中から、テーブルやキーボード、動物の皮膚など様々な場所にいます。とにかく生命力が強いのが特徴で、100℃まで熱しても短時間であれば生き残るほどです。
更に胃酸でも死ににくいため、ほぼ全ての人の腸の中に生息しています。
ウェルシュ菌は腸の中で爆発的に増えると、下痢や腹痛を引き起こします。普段の生活で、お腹が痛くなって下痢をするような時は、ウェルシュ菌が原因であることがしばしばです。
ウェルシュ菌については、こちらの記事で更に詳しく解説しているので、良ければご覧ください!
⇒ ウェルシュ菌による食中毒の症状!軽くするための対策は?
このように、人間の胃や腸には様々な悪玉菌が存在します。
しかし、普段は悪さをすることはありません。では、これらの悪玉菌はどんな時に悪さをするのでしょうか?
腸内環境が悪化すると…
腸の中には、善玉菌と日和見菌と悪玉菌の3種類の菌が住んでいます。
実は腸の中の善玉菌が多い時は、悪玉菌は悪さができません。善玉菌は乳酸などの有機酸を生成するため、腸の中を酸性にします。
悪玉菌は酸性では活動できないため、腸内環境が十分に良い場合は、悪玉菌が悪さをすることはないのです。
しかし、善玉菌が減って、腸内環境が悪化すると、腸の中は悪玉菌が好きなアルカリ性になり、悪玉菌が増殖します。
腸内環境が悪いと、悪玉菌の好物を食べたり、食物繊維が少ない食事をするだけで、悪玉菌が活発に活動して、すぐに下痢や腹痛を引き起こしてしまうのです。
では、悪玉菌に悪さを指せないためには、どうすれば良いのでしょうか?
今度は悪玉菌をお朝得るための対策を見てみましょう。
悪玉菌への対策とは?
ピロリ菌に関しては、最近は抗生物質などで完全に除菌することが可能になっていますが、大腸菌やウェルシュ菌を完全に除菌することは困難です。
やはり、常に腸の中を常に善玉菌優位の状態に保つ事が大切です。
そのためには普段から次のようなことに気を付けましょう!
- 乳酸菌食品や食物繊維を含む食品を多く食べる
- 規則正しい生活をする
- 便秘や下痢に気を付ける
それぞれ順番に解説していきます!
乳酸菌食品や食物繊維を含む食品を多く食べる
まずは腸内の善玉菌を増やすために、ヨーグルトなどの乳酸菌食品や食物繊維を含む食品を食べましょう!
ビフィズス菌を始めとした善玉菌は、エサが無いとすぐに餓死して数が減ってしまいます。
腸内環境を良好に保つためにも、常に善玉菌の好物を食べ続けるようにしましょう。
規則正しい生活をする
睡眠不足など、不規則な生活習慣は、消化機能を低下させます。
まだ、そのような生活習慣は体を疲れさせ、免疫力も落とすことになります。
消化機能や免疫機能が落ちると、善玉菌が減り、悪玉菌が増えることにつながるため、規則正しい生活を心がけましょう!
便秘や下痢に気を付ける
便秘や下痢は腸内環境を乱します!
実は乳酸菌食品を食べ続けても、便秘や下痢をすることで、一気に腸内環境は悪化してしまいます。
不規則な生活や過労などは、消化機能を低下させ、便秘や下痢の原因になります。
どんなに腸に良い物を食べていても、便秘や下痢をしては台無しなので、胃腸に負担をかけない生活をしましょう!
まとめ
悪玉菌は普段はおとなしいのですが、腸内環境のバランスが崩れてしまうと、悪さを始めて食中毒を引き起こします!
そんな悪玉菌は常に腸の中にいて、完全に除菌することは不可能です!
そのため、悪玉菌が暴れ出さないように、腸内環境は常に良好に保っていることが大切です!
それには、次のような生活を心がけましょう!
- 乳酸菌食品や食物繊維を含む食品を多く食べる
- 規則正しい生活をする
- 便秘や下痢に気を付ける
悪玉菌とは上手に付き合っていくことが大切です!
善玉菌の数が多い状態を維持して、悪玉菌を抑え込んだ快腸な生活をしてくださいね!
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