ケフィアの作り方!牛乳パックで清潔に作る方法を解説!
発酵食品として、昔から有名なものに、ケフィアがあります。ロシアのコーカサス地方で、古くから飲まれてきた発酵食品です。
コーカサス地方に住んでいる人に長寿の人が多いことから、この地方の食生活を調べたところ、ケフィアなどの発酵食品を良く食べていたことから注目されるようになりました。
ただし、実際に統計学的に調べてみると、コーカサス地方の人が特別長寿ということはないようですが、それでも、根強い人気のある発酵食品です。
でも、このケフィアは、スーパーなんかには売ってません。自分でケフィアの種菌を手に入れて作るしかないんです。
でも、自分で作るにしても、作り方に気を付けないと、腐らせてしまったり、ケフィアの種菌を死なせてしまったりする危険だってあります。
貴重なケフィアなので、失敗せず安全に安定して作りたいですよね?
そこで、ここでは牛乳パックを使った、ケフィアの安全で安定した清潔な作り方をお伝えします。
目次
用意するもの
早速、ケフィア作りに必要なものから紹介します。
ケフィアを作る時には、まず何よりもケフィアグレインを入手する必要があります。
よく通信販売でケフィアの粉末の種菌が売っています。でも、残念ながらこれは伝統的なケフィアとは別物です。
詳しくはこちらの記事に書いてありますが、このような商品は、ケフィアグレインの中に存在する菌のごく一部だけが使われた商品です。
⇒ ケフィアグレインとはどんなもの?育て方や保存方法を解説!
実際のケフィアは、様々な微生物が複雑に影響し合いながらできる、発酵食品です。
私も市販のケフィア風ヨーグルトとケフィアを食べましたが、食感も風味もかなり違うものです。
伝統的なケフィアを飲んでみたければ、まず本物のケフィアグレインを入手してみてください。
ちなみにケフィアグレインの入手方法も上記の記事の最後の方に書いてあるので、ご覧になってください。
【ケフィア作りに必要な物】
- ケフィアグレイン
- 500mlパック入りの牛乳
- ざる
- ケフィアを保存しておく清潔な入れ物(蓋付きの瓶など)
こうして書き出してみると非常に少ないのに、自分でも驚きです。
牛乳パックのままでケフィアを作るのは、とっても理に適っているのです。
瓶に入れて発酵させる方法だと、瓶を消毒する必要が出てきます。
しかしながら、瓶を消毒するために、いきなり熱湯をかけたりすると、割れちゃうことがあります。プラスチック製の容器であれば、電子レンジを使って消毒する簡単な方法もあります。
⇒ 手作りヨーグルトの容器の消毒方法!熱湯を使わない簡単手順!
でも、できれば消毒しないで済ましたいですよね。開封したばかりの牛乳は、雑菌がほとんど存在しない状態なので、消毒する必要が無いという利点があるんですよ!
というわけで、次はケフィアの作り方を見ていきましょう。
ケフィア作りの手順
ケフィアを作ることは、実は非常に簡単です。
発酵に最適な温度は20℃前後なので、ヨーグルトメーカーのような特別な発酵器具は不要なのです。
大切なのはとにかく清潔さを保つことです。ケフィアは何度もケフィアグレインを使いまわすため、雑菌の混入を防ぐ丁寧さが重要です。
そんな清潔さに配慮した手順がこちらです。
- 牛乳パックを開けて、ケフィアグレインを入れる
- 軽くゆすってケフィアグレインと牛乳を混ぜる
- 常温で12時間~24時間放置する
- 牛乳パック内のケフィアをざるで濾す
- ケフィアを冷蔵庫で保存しておく
- 再び1に戻る
それぞれの手中をどのようにすれば良いのか、順番に解説していきますね!
牛乳パックを開けて、ケフィアグレインを入れる
まず、ケフィアグレインを牛乳の中に投入します。
何も難しいことは無い手順ですよね。
注意点としては、素早く投入して、全部入れ終わったら、牛乳パックの口を閉じておくことです。
こうすることでほこりが入らないようにしてください。
軽くゆすってケフィアグレインと牛乳を混ぜる
次にケフィアグレインを入れた牛乳を軽くゆすってください。
ケフィアグレインは、牛乳に溶けることはありません。ケフィアグレインと牛乳がよく触れ合うようにするイメージで、軽くで十分です。
また、余裕があればたまにゆすってあげると、ムラの無いできあがりになります。
常温で12時間~24時間放置する
あとは常温(20℃前後)で発酵させるだけです。
ケフィアグレインや牛乳の量によっても、かなり変わってきますが、12時間~24時間程度で、ケフィアが出来上がります。
発酵の度合いによって、出来上がりの固さは変わります。発酵時間が長いほど固くなりますが、それでもヨーグルトほどの固さにはなりません。
ドロッとしたくらいで十分発酵が完了しているので、注意してください。
牛乳パック内のケフィアをざるで濾す
発酵が完了したら、パック内のケフィアを、ざるで濾して、ケフィアグレインとケフィアを分けます。
また、発酵が進んでいる場合、そのままだと上手に分けることができません。そんな時は、スプーンなどで優しく動かして、ケフィアがざるの下に落ちるのを促してください。
この際、ケフィアグレインを潰さないように注意してください。
ケフィアを冷蔵庫で保存しておく
ざるの下に落ちたケフィアは、清潔な容器に入れて、冷蔵保存してください。
くれぐれもケフィアグレインごと飲んだりしないでくださいね^^;
ケフィアグレインはケフィアの元なので、ちゃんと取り分けて、ケフィアだけを飲むようにしてください。
なお、ケフィアグレインを取り出した後でも、発酵が進んでいってしまうので、なるべく早く飲むようにしてください。
再び1に戻る
ケフィアの方は好きな時に飲めばOKですが、ケフィアグレインは放置しておくと、元気が無くなってしまいます。
ケフィアグレインは乾燥に弱いので、ざるで濾して取り分けたケフィアグレインは、すぐに次の牛乳の中に入れるようにしてください。
あとはこうして1に戻って繰り返すだけになります。
以上がケフィアの作り方になります。
作るだけなら、ケフィアグレインさえあれば、非常に簡単ですよ!ただ、ケフィア作りの注意点は、作ること以外にあるんです。
そこで、最後にケフィアの注意点をお伝えします。
注意点
ケフィアは作るのは簡単なんですが、逆に簡単に作れることが落とし穴になりがちなんです。
簡単に作れちゃうと、どうしても扱いが雑になりがちです。
だからこそ、次の3つが大切になってくるのです。
- ケフィアグレインを乾燥させない
- 心配ならざるを消毒する
- 飲み切れない場合は冷蔵保存
それぞれがどんなことなのかを順番に説明しますね。
ケフィアグレインを乾燥させない
まず最も大切なのは、ケフィアグレインを乾燥させないことです。
乾燥させると、ケフィアグレインを構成している菌が死んでしまうため、ちゃんとしたケフィアが作れなくなってしまいます。
実際に作ってみると、凄い勢いでケフィアができてしまう上に、ケフィアグレインもどんどん増えていってしまいます。
ケフィアが飲み切れないからといって、ケフィアグレインを空気中に長時間放置して乾燥させたりすると、台無しになってしまいます。
乾燥には十分注意してください。
心配なら、ざるを消毒する
今回紹介した手順の中で、唯一雑菌が付着している可能性があるのが、ケフィアとケフィアグレインを取り分ける際に使うざるです。
でも、私の場合、ざるは消毒しません。実は空気中を漂う埃には、雑菌が付着しています。そのため、ざるを消毒したとしても、すぐに埃がくっ付いて、雑菌も付着してしまうからなんです。
とは言え、消毒した方が清潔なことは確かです。普通のざるは金属製なので、熱湯をかけても割れたりすることは無いと思います。
心配であれば、ざるも消毒するようにしてください。
飲み切れない場合は冷蔵保存
ケフィアがたくさんできてしまい、飲み切れなくなった場合は発酵速度を遅くすることで、量を調整するようにしてください。
ケフィアは冷蔵庫に入れると、極端に発酵速度が遅くなります。私の体感では、発酵速度が1/4~1/5程度になります。
この間に作り過ぎたケフィアを消費すると良いです。
くれぐれもケフィアグレインを牛乳の外で保存するのは止めてください。
常にケフィアグレインが、常に牛乳の中にいる状態に保つようにしてください。
まとめ
以上がケフィアを作る時の手順です。
非常に簡単ですよね!
注意点はちゃんとしたケフィアグレインを使うことです。
粉末タイプの種菌は、ヨーグルトの延長みたいな食べ物なので、伝統的なケフィアとは別物です。
本物のケフィアグレインさえ手に入れば、あとの作り方はとっても簡単です。
ケフィアグレインの乾燥にだけ十分注意して、自分が消費しきれる量を上手に作るように調整するのがコツです。
是非、皆さんもケフィア作りを楽しんでくださいね!
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