ビヒダスヨーグルトのBB536菌の効果!ビフィズス菌が良い理由!
スーパーの売り場に必ずと言って良いほど、並んでいるのが、ビヒダスヨーグルトですね。
日本のヨーグルトとして、昔から人気のある商品です。
このビヒダスヨーグルトの一番の特徴は、ビフィズス菌入りだということです。
でも、ビフィズス菌って何が凄いのか、よく分からないんなんて人も多いと思います。
実は人間のお腹の健康のために、最も大切なのは、このビフィズス菌なんですよ!
それを知らずにヨーグルトを食べるなんて、もしかしたら、とても無駄なことをしてるかもしれませんよ!
というわけで、今回はビヒダスヨーグルトの特徴と、ビフィズス菌BB536の効果をお伝えします。
目次
ビヒダスヨーグルトの特徴
ビヒダスヨーグルトが古くから愛されているのには、理由があります。
あまりにお馴染みなので、特に気にせず、食べている人も多いかもしれません。
でも、ビヒダスヨーグルトには、こんな特徴があるのです。
- 数少ないビフィズス菌入りヨーグルト
- 酸っぱくない
- 少量でも効果がある!
それぞれについて、順番に見ていきましょう。
数少ないビフィズス菌入りヨーグルト
ビヒダスヨーグルトの一番の特徴は、ビフィズス菌入りヨーグルトだということです。
実は世の中のヨーグルトの中で、ビフィズス菌が入っているものは数少ないのです。
その理由は、管理が難しいからです。
ビフィズス菌は通常は、動物の腸、特に台帳に多く生息しています。
大腸は酸素が全くない環境で、ビフィズス菌はそのような酸素の無い環境を好み、酸素に触れると死んでしまいます。また、動物の腸の中は水分も栄養分もたくさんあり、常に暖かい環境です。
ビフィズス菌はこのような特殊な環境で生きているため、非常にデリケートなのです。
そのため、通常の方法では増えないですし、ヨーグルトにして出荷する過程で空気に触れたら、ビフィズス菌は全滅です。
そこで、森永乳業は様々な工夫をしています。
まず、ビヒダスヨーグルトは数あるビフィズス菌の中でも、人間の赤ちゃんのうんちの中から見つけたビフィズス菌、BB536菌を使っています。
元々、人間の腸の中で生きていたため、人間ととても相性が良く、しっかりと腸の中で働いてくれます。
また、ビヒダスヨーグルトのパッケージは、空気を通さないようになっています。
そのため、酸素に弱いBB536菌を減らすことなく、販売することができるのです。
酸っぱくない
食べてみれば分かるのですが、ビヒダスヨーグルトはあまり酸っぱくありません。
自分で手作りした酸っぱいヨーグルトに慣れている私としては、少し物足りないくらいですが、別に発酵不足ということではないのです。
実はヨーグルトの酸味の元の乳酸は、ビフィズス菌もあまり好きではありません。乳酸菌全般は、酸性の環境を好みますが、それも限度があります。
あまりに酸性度が上がると、BB536菌は生きていけないのです。
そのため、ビヒダスヨーグルトはBB536菌以外の発酵をあえて抑えることで、あまり酸性度が上がらないようにしています。
また、パッケージも酸素を通さないため、過発酵しにくくなっています。
少量でも効果がある!
ビヒダスヨーグルトの他のヨーグルトには無い特徴として、少量でも効果が期待できることがあります。
森永乳業が実施した実験によると、便秘がちな人を2つのグループに分けて、一方は毎日30g、もう一方に毎日100gのヨーグルトを4週間食べ続けてもらいました。
すると、どちらのグループにも同じような便秘改善効果があったのです。
ワンスプーンヨーグルトの整腸パワー
30gというのは、カレースプーン1杯分程度の量です。
一口で食べるには、ちょっと多い量ですが、それでもそんな少しでも効果があるのは凄いですね。
というわけで、ここまではビヒダスヨーグルトの特徴を紹介しました。
次はいよいよBB536菌の効果を紹介します!
BB536菌の効果!
BB536菌は分類上は、ビフィドバクテリウム・ロンガム(Bifidobacterium longum)という乳酸菌の一種です。
ビフィドバクテリウム・ロンガムなんて言われても、ピンときませんが、ビフィズス菌と言われればお馴染みですよね。
でも、一言でビフィズス菌と言っても、無数に存在しています。BB536菌はその中でも人間の腸の中に生息しているビフィズス菌です。
私たちはお腹の調子を整えるために、せっせとビフィズス菌以外の乳酸菌入りのヨーグルトを食べます。
しかし、実際に人間の大腸の中に生息している善玉菌のうちの99%はビフィズス菌なのです。
普通のヨーグルトを食べてもちゃんと整腸作用はあるため、善玉菌が増えて、悪玉菌は減っていきます。
しかし、こちらの記事にも書いてますが、実のところなぜ、ヨーグルトを食べることで腸内フローラが改善するのかは、よく分かってないのです。
⇒ ヨーグルトの健康効果!その秘密と効果的な食べ方を徹底解説!
でも、ビヒダスヨーグルトの場合、元々、人間の腸に生息していたBB536菌が入っています。
胃酸で多くは死んでしまうものの、一部は大腸まで届いて、確実に腸内フローラを改善してくれるのです。
そんなBB536菌は、具体的には次のような効果をもたらしてくれます。
- 善玉菌を増やし悪玉菌を減らす
- 腸管の保護
- 大腸がんのリスクを下げる可能性がある
どれもBB536菌ならではの効果と言えます。
詳しく解説しますね!
善玉菌を増やし悪玉菌を減らす
ビフィズス菌を始めとした乳酸菌は、一般的に酸性の環境を好みます。
一方で、悪玉菌はアルカリ性の環境を好み、酸性の環境を嫌います。
ヨーグルトなどの発酵食品が腸内フローラを改善する理由の一つには、乳酸菌が作り出した乳酸によって、腸の中が酸性になることがあります。
しかし、食べ物による酸性度の変化は一時的です。また、普通の乳酸菌は腸に定着しないので、やはり一時的なものになってしまいます。
ところが、BB536菌を始めとした、腸内のビフィズス菌は、腸の中に常に生きていて、乳酸や酢酸などの有機酸を作り続けてくれます。
これによって、腸内が酸性に保たれて、善玉菌が更に増え、悪玉菌が減るのです。
腸管の保護
BB536菌などが作り出す酢酸には、もう一つの効果があります。
それが、腸管上皮保護作用です。なんだか難しいですが、要は腸の中の壁を強くしてくれるということです。
そのおかげで、O157などの病原性大腸菌の感染を防ぎ、O157が作り出す毒素の吸収を妨げる効果があります。
普通の乳酸菌は酢酸を産生しないので、BB536菌などのビフィズス菌特有の効果と言えます。
大腸がんのリスクを下げる可能性がある
大腸に生息している悪玉菌の一種にフラジリス菌と呼ばれる菌がいます。普段はおとなしいのですが、抵抗力が落ちた時に病気を引き起こす可能性があることが知られています
その中でも厄介なのが、毒素産生型フラジリス菌です。この菌は大腸がんの発生リスクを高める可能性があると考えられています。
しかし、この菌を保有している人に、BB536菌入りヨーグルトを8週間食べてもらう実験をしました。すると、毒素産生型フラジリス菌の数が平均して1/3になったのです。
⇒ 毒素産生型フラジリス菌の除菌作用
もちろん、大腸がんの全てが毒素産生型フラジリス菌が原因というわけではありません。
食生活や生活習慣などが複雑に絡み合っているものです。しかし、そのうちの一つの原因を十分に減らす効果がBB536菌にあるわけです。
まとめ
今回はビヒダスヨーグルトの特徴とBB536菌の効果を見てきました。
お馴染みのありふれたヨーグルトですが、その効果は凄いですね!
もう一度、まとめておきます。
- 管理が難しいビフィズス菌BB536菌が入っているヨーグルト
- 酸っぱく、少量でも効果がある!
- BB536菌が作り出す酢酸が悪玉菌を減らし腸管を強くする
- 毒素産生型フラジリス菌を減らし大腸がんのリスクを下げる
このようにビヒダスヨーグルトには嬉しい特徴や効果があります。
でも、残念なことにBB536菌を家庭で増やすことは困難です。
ビフィズス菌は全般的に酸素に非常に弱いため、ヨーグルトメーカーなどで増やすのは無理です。
それどころか、パッケージを開封したらすぐに食べないと、BB536菌がどんどん死んでいってしまいます。
家庭で増やせないのは残念ですが、BB536菌の効果が欲しいという方は、是非、市販品を食べてください^^;
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