ヤクルトとヨーグルトの違い!乳酸菌から効果まで徹底解説!
乳酸菌発酵食品には様々なものがありますよね。私たちに馴染みの深いものであれば、ヤクルトやヨーグルトがあるのではないでしょうか?
この2つはどちらもお腹の調子を整えるといわれています。でも、味や食感は全然違いますよね。
同じ乳酸菌で発酵させた食品ですが、様々な違いがあります。
いったい、どのような違いがあるのか、気になりますよね?特に気になるのは、効果ではないでしょうか?
一言で乳酸菌発酵食品といっても、効果の違いは気になりますよね?
そこで、この記事では、ヤクルトとヨーグルトの違いを見ていきたいと思います。
目次
ヤクルトとヨーグルトの違い
ヤクルトとヨーグルトの違いを早速見ていきましょう。
それぞれには主に次の3つの違いがあります。
- 乳酸菌の種類
- 菌の数
- 効果
牛乳を原料にして、乳酸菌発酵させてるだけと思いきや、実は色々な違いがあるんですよ。
それぞれを順番に見ていきましょう。
乳酸菌の種類
ヤクルトとヨーグルトでは、使われている乳酸菌が違います。
ヤクルトの場合は、乳酸菌シロタ株(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株)という乳酸菌が使われています。
一方のヨーグルトは、様々な乳酸菌が使われており、通常は発行のために、最低2種類以上の乳酸菌が必要です。
その代表的な乳酸菌は、ラクトバチルス属に属するいくつかの乳酸菌のうちの1つと、ストレプトコッカス属に属するサーモフィラス菌という乳酸菌がそれぞれ必要です。
実はヤクルト社からは、乳酸菌シロタ株が使われているヨーグルトである、ソフールが発売されています。
乳酸菌シロタ株もラクトバチルス属の乳酸菌なので、サーモフィラス菌などと合わせると、ヨーグルトにすることができるわけです。
これを踏まえると、ヤクルトの場合は、乳酸菌シロタ株を集中的に取ることができます。ヨーグルトの場合は、複数の種類の乳酸菌を取ることができます。
ソフールだったら乳酸菌シロタ株+他の乳酸菌を取ることができるわけです。
菌の数
ヤクルトとヨーグルトの決定的な違いは、乳酸菌の数です。
ヨーグルトに含まれる乳酸菌の数は、1mlのヨーグルトあたり、1,000万個程度です。
1回に食べる量の目安が大体200mlなので、20億個程度の乳酸菌を取れる計算になります。
一方のヤクルトの場合、NEWヤクルトであれば、1本(65ml)あたり、200億個の乳酸菌シロタ株が含まれています。1mlあたりだと約3億個ということになります。
必ずしも乳酸菌の数が多ければ、効果が高いということではありませんが、ヤクルトの方が30倍も多いのです。
効果
ヤクルトの大きな特徴として、乳酸菌シロタ株の胃酸に対する強さがあります。
乳酸菌シロタ株は、胃の中で胃酸にさらされても、比較的多くの菌が生き残り、そのまま小腸に到達します。
小腸には免疫細胞が集中しています。そのため小腸の調子を整えることで、免疫力アップの効果が期待できます。
また、乳酸菌シロタ株は、酸素があっても、無くても生きられる通性嫌気性菌なので、酸素がほとんど存在しない大腸でも活動が可能です。
このおかげで、お腹の調子を整える効果が高いのです。
一方のヨーグルトの方は、使われている乳酸菌によって、効果は様々です。
主にビフィズス菌が含まれているヨーグルトは、大腸の環境を整えるため、比較的、便秘や下痢に効果があります。それ以外のヨーグルトは小腸を中心に腸内環境を改善するため、免疫力アップなどが期待できます。
とは言え、ヨーグルトは全般的に、小腸も大腸も整える効果が高いです。どちらかというと、毎日食べ続けることの方が、腸内環境改善のために重要です。
というわけで、ここまではヤクルトとヨーグルトの違いを見てきました。
これらを踏まえると、ヤクルトとヨーグルトはどちらがおすすめなんでしょうか?
ヤクルトとヨーグルトはどっちがおすすめ?
ヤクルトとヨーグルトは、どちらがお勧めなのでしょうか?
結論から言えば、自分が毎日食べたり飲んだりしても、飽きない方がおススメです!
乳酸菌発酵食品を食べて腸内環境を改善したいのであれば、毎日継続することが非常に重要です。
ヤクルトやヨーグルトの効果には、それぞれ微妙な特徴はあるものの、実はどれも免疫力アップや腸内環境の改善効果があります。
効果ばかり期待して、あまり好きじゃないものを選んでも、長続きしなければ何の意味もありません。
私の場合は、ヤクルトとヨーグルトのどちらを選ぶかは、その日の気分で決めるようにして、とにかく毎日続けることを意識しています。
皆さんもどの商品を選ぶかよりも、毎日続けることを考えてみてください。
ヤクルトは家庭で作れるの?
このようなサイトを運営していると、ヤクルトに関することで質問を受けることがあります。
それは次の2つです。
- ヤクルトは自宅でも作れるの?
- ヤクルトを種にしてヨーグルトは作れるの?
残念ながら、両方とも答えはNoです。
まず、ヤクルトは特別な設備が無ければ、65mlあたり200億個なんて数の乳酸菌にすることはできません。
ヨーグルトメーカーのようなもので、ヤクルトを作ることは不可能です。
また、ヤクルトを種にしても、ヨーグルトは作ることができません。やってみれば分かりますが、ちょっと酸性度が弱いため、私たちがイメージするような、酸っぱくてある程度の固さがある状態にはなりません。例えるならフルーチェのような、プルンとした感じになります。(でも、これはこれで美味しいです!)
単に乳酸菌シロタ株入りのヨーグルトを作りたいのであれば、同じヤクルト社が販売している、ジョアやソフールを種にするのがおすすめです。
出来上がりは、ちゃんとしたヨーグルトになります。少しヤクルトの匂いがして、酸味も少なめで食べやすいですよ!
まとめ
今回はヤクルトとヨーグルトの違いを紹介しました。
最後に簡単にまとめておきますね!
- ヤクルトは乳酸菌シロタ株が使われている。ヨーグルトの乳酸菌は、商品によって様々
- 乳酸菌の数は、ヤクルトは1mlあたり約3億個。ヨーグルトは1mlあたり約1,000万個
- 効果に微妙な違いはあるものの、どちらも大きな差は無い
- ヤクルトを種にしても、ヨーグルトを作ることはできない
ヤクルトもヨーグルトも、それぞれ特徴の違いはあるものの、どれも継続して取り続ければ、整腸作用や免疫力アップなどの健康効果が期待できます。
大切なのは、毎日続けることなので、自分が好きなものを選んで、飽きないようにしてみてくださいね!
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