明治ブルガリアヨーグルトの効果と特徴!地味でも良い所たくさん!
ヨーグルトは今や日本の食卓にすっかり定着しましたよね。
そして、そのヨーグルトの元祖と言えば、明治ブルガリアヨーグルトです。
ブルガリアヨーグルトが発売されたのは、1971年のことでした。それ以来、長く愛されてきたヨーグルトの草分け的存在です。
でも、そうやって長く愛されてきたのには、当然ちゃんとした理由があります。地味そうなイメージですが、色々と凄い特徴があるんですよ!
実は私も色々なヨーグルトを食べてきた中で、ブルガリアヨーグルトが一番好きなヨーグルトだったりします。
というわけで、今回は明治ブルガリアヨーグルトの効果と特徴をお伝えします!
目次
ブルガリアヨーグルトの効果
早速、ブルガリアヨーグルトの効果から見ていきましょう。
ブルガリアヨーグルトは、特定保健用食品に認定されています。そこで明記されているのは次の2つです。
- 腸内細菌のバランスを整える
- お腹の調子を良好に保つ
でも、これだけだと大雑把過ぎて、具体的にどんな効果があるのか分かりにくいかもしれません。
そこで、それぞれについて細かく解説しますね。
腸内細菌のバランスを整える
腸内細菌のバランスが整うと、どんな効果があるのでしょうか?
人間の腸の中には、大きく分けて、善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類に分けられる菌が無数に存在します。
善玉菌はビフィズス菌を始めとした、人間に有益な微生物で、悪玉菌はウェルシュ菌を始めとした、人間の体に有害な微生物です。
そして、日和見菌は善玉菌が多い時には、人間にとって有益な働きをし、悪玉菌が多い時には、人間の体に悪さをする微生物です。
いわゆる大腸菌と呼ばれる菌の多くも、日和見菌に分類されます。
腸内細菌のバランスが悪玉菌有利になると、日和見菌も合わせて悪さをし始めます。具体的にはこんな悪影響があります。
- 口臭や体臭が強くなる
- 肌や頭皮が荒れる
- 口内炎が増える
腸内環境が悪化すると、悪玉菌や日和見菌によって、様々な腐敗物質や悪臭物質が作り出されてしまいます。
これらはなんと腸から吸収されて、血液を通して全身に送られてしまいます。そうなると、肌や頭皮に炎症を起こしたり、口臭や体臭の原因になるのです。
また、善玉菌はビタミンB群などの有益な栄養素を作り出してくれます。しかし、悪玉菌が増えると、それらの栄養素が減ってしまいます。
ビタミンB群は、体の粘膜を健康に保つために必要不可欠なので、腸内細菌のバランスが崩れると、口内炎ができやすくなるのです。
腸内環境が体に及ぼす影響はこちらの記事に、更に詳しく書いているので、良ければご覧ください。
⇒ ヨーグルトで体臭を予防する!知られざるその理由とは?
⇒ 腸内フローラとはなんなの?食事や生活習慣で改善する方法!
⇒ 口内炎ができる理由!腸内環境の悪化がなぜ影響するの?
ブルガリアヨーグルトは腸の中の善玉菌を増やして、腸内細菌のバランスを善玉菌優位に保ってくれるのです。
お腹の調子を良好に保つ
お腹の調子を良好に保つとは、すなわち下痢や便秘、腹痛が起きにくくなることです。
腸内細菌のバランスが善玉菌よりの場合は、大腸や直腸の中は弱酸性に保たれています。
実はこの状態が便を適度に柔らかくし、腸壁も刺激されて排便しやすい状態なのです。
しかし、悪玉菌が増えると、腸の中はアルカリ性になります。この状態は、便が固くなり、腸の蠕動運動も鈍くなるため、便秘になりやすくなります。
また、ウェルシュ菌などが過度に増えると、腹痛を伴う下痢をしてしまうこともあります。下痢は十分に食べ物が消化されてない状態なので、腸の中を強いアルカリ性にしてしまいます。
下痢をした時に肛門がヒリヒリすることがあるのは、便が強いアルカリ性だからです。
善玉菌は酸性の環境を好むので、下痢をすることは更に腸内細菌のバランスを悪化させます。
ブルガリアヨーグルトは善玉菌を増やしてくれるため、腸内環境を良好な状態に保ってくれるため、下痢や便秘が起きにくくなるのです。
というわけで、ブルガリアヨーグルトの効果をお伝えしましたが、それ以外にも良い特徴があるんです。
今度はブルガリアヨーグルトの様々な特徴を紹介します。
ブルガリアヨーグルトの特徴
今では、様々なヨーグルトが販売されています。そんな中で、ブルガリアヨーグルトは定番ではあるもののなんとなく地味なイメージかもしれません。
でも、他のヨーグルトには無い、優れた特徴があるんです。
代表的なものは次の3つです。
- 乳酸菌
- 製法
- 手作りしやすい
私自身もとても重宝しているのが、このブルガリアヨーグルトです。
というわけで、それぞれ順番に紹介していきますね。
乳酸菌
ブルガリアヨーグルトの発酵に使われている乳酸菌はLB81乳酸菌と書かれています。
でも、実はそんな乳酸菌がいるわけではありません。
元々、ヨーグルトというのは、ある1種類の乳酸菌だけでは作ることができません。一般的なヨーグルトは、ブルガリア菌とサーモフィラス菌という2種類の乳酸菌が最低でも必要です。
そして、ブルガリアヨーグルトの場合は、ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株という2種類の乳酸菌が使われているのです。
LB81というのは「Lactic Acid Bacteria(乳酸菌という意味)」の頭文字の”L“と”B“。そして、それぞれの乳酸菌の株番号の1桁目の”8“と”1“を組み合わせた造語なのです。
つまり、ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株をひっくるめてLB81乳酸菌と呼んでるわけです。
で、このLB81乳酸菌はとっても優れています。
何と言っても、とっても風味が良いヨーグルトを作り上げるのに、これほど最適なコンビは無いと言っても過言ではありません。
とっても生命力が強いため、安定して、味も食感も良いヨーグルトを作ることができる組み合わせなのです。
製法
ブルガリアヨーグルトは酸素濃度を下げた状態で発酵させる、特別な技術を使っています。明治乳業はこの技術の特許を取得しているそうです。
そのおかげでマイルドな風味と滑らかに食感に仕上がるわけです。
実はこれもLB81乳酸菌の生命力の強さがなせる業です。
乳酸菌は通常は酸素呼吸をするのですが、中には無酸素の状態でも呼吸できる強い乳酸菌がいます。
そのような菌を通性嫌気性菌などと呼び、LB81乳酸菌もこの通性嫌気性菌です。
このような乳酸菌は、酸素が無い状況では、発酵の過程で違った物質を作り出すため、味や食感に違いが出ます。
このような発酵方法が可能なのもLB81乳酸菌の特徴の1つです。
手作りしやすい
ブルガリアヨーグルトは種菌として非常に優秀です。
ヨーグルトメーカーなどを使って、自宅で増やそうとした場合、まずはブルガリアヨーグルトを種菌に使うのが、非常におすすめです。
個人的にも色々なヨーグルトを種菌にして試してきましたが、ブルガリア菌2038株とサーモフィラス菌1131株の組み合わせが最も安定していると感じています。
家庭で発酵させた場合は、酸素がたくさんある環境なので、買ってきたものよりは、酸味や固さが強い気がしますが、ちゃんとした美味しいヨーグルトが出来上がります。
本当に簡単で、買ってきたばかりのブルガリアヨーグルトを使えば、失敗することはまずありません。
手作りヨーグルトに挑戦したい方は、是非、ブルガリアヨーグルトから試してみてください。
ちなみにヨーグルトを手作りする方法は、こちらの記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください。
⇒ ヨーグルトの作り方!簡単で失敗なく安全に作れる方法!
まとめ
というわけで、今回はブルガリアヨーグルトの効果と特徴を見てきました。
あまりに定番過ぎて、その効果にはあまり興味が無い人も多かったかもしれません。
でも、元祖ヨーグルトだけあって、嬉しい効果がたくさんあります。
もう一度簡単にまとめておきますね!
- 腸内細菌のバランスを整える
- お腹の調子を良好に保つ
善玉菌を増やして悪玉菌を減らすことで、肌荒れや口内炎、口臭や体臭を減らす
便秘や下痢、腹痛を減らす
個人的には風味や食感は、ヨーグルトの中でも安定の美味しさだと思っています。
どんなヨーグルトでも、継続して食べ続けなければ、効果は出ません。
それを考えると、美味しいというのは、実は一番のメリットなのではないかと思っています。
皆さんも迷ったら、安定の美味しさのブルガリアヨーグルトを食べてみては、いかがでしょう?
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