酒粕と米麹の甘酒の違い!どちらの方が栄養があるの?



最近、話題の発酵食品に甘酒があります。

甘酒は古くから飲まれてきた日本人に身近な発酵食品ですが、最近の研究で様々な栄養がバランスよく含まれていることが分かってきました。そのため、「飲む点滴」などと言われて注目を集めています。

甘酒はとても手軽に作れるため、私も手作りしておやつ代わりに飲んだりしています。

しかし、この甘酒には、ご飯と米麹を発酵させて作るものと、酒粕をお湯で溶いて砂糖を加えるものの2種類の作り方があります。

実は同じ甘酒でも、この2つには違いがあるのです!それぞれの特徴はどのようなものなのでしょうか?

というわけで、今回は酒粕で作る甘酒と米麹で作る甘酒の違いについてお伝えします!

スポンサーリンク


目次

酒粕と米麹の甘酒の栄養分

それでは、まずは、酒粕甘酒と米麹甘酒の栄養分を比較してみましょう。

ちなみに今回調べたそれぞれの栄養素の数値は、こちらの記事に書いてあるレシピで作った場合の栄養素になります。
甘酒の作り方!米麹から簡単安全に作る方法を解説!
酒粕の甘酒の作り方!乾姜を入れるのがおすすめです!

【酒粕甘酒と米麹甘酒の栄養分の比較】
名称 米麹甘酒(100g当たり数値) 酒粕甘酒(100g当たりの数値) 備考
カロリー 81.0Kcal 72.2Kcal
炭水化物 18.3g 10.0g
脂肪 0.1g 0.4g
たんぱく質 1.7g 3.7g
ビタミンB1 0.01mg 0.01mg 酒粕甘酒は発酵時間が長い分、ビタミン類は総じて高め
ビタミンB2 0.03mg 0.07mg
ビタミンB3 0.2mg 0.5mg
ビタミンB5 0mg 0.12mg
ビタミンB6 0.02mg 0mg
ビタミンB9 8μg 43μg
ナトリウム 60mg 1.3mg 酒粕は基本的に絞りカスなので、ミネラル類は少なめ
カリウム 14mg 7mg
カルシウム 3mg 2mg
マグネシウム 5mg 2.13mg
リン 21mg 2mg
0.1mg 0.2mg
亜鉛 0.3mg 0.58mg
アルコール(エタノール) 0g 2.1g 酒粕にはかなりのアルコールが残っている

何と言っても酒粕甘酒の方には、アルコールが大量に残っています。100gの酒粕甘酒に2.1gものアルコールが含まれているので、立派なお酒です。

酒粕は米をアルコール発酵させた後の搾りカスです。多くの糖分はアルコールに変わってしまっているため、カロリーは低めです。その一方で米麹甘酒よりも長時間発酵させているため、かなりのビタミンB群が存在します

というわけで、次はこの数字を踏まえて、酒粕甘酒と米麹甘酒の違いを更に掘り下げていきましょう。

スポンサーリンク


酒粕と米麹の違い

酒粕甘酒と米麹甘酒は、栄養分を見ただけでも、違いがあります。

それだけでなく、それぞれの甘酒は別の発酵食品と言っても良いくらいの違いがあります。

その大きな違いは次の3つです。

  • 風味が違う
  • 酒粕甘酒は本当にお酒
  • 栄養成分が違う


順番に見ていきましょう!

風味が違う

飲んでみれば分かりますが、風味にはかなりの違いがあります。

米麹甘酒の方は、発酵時間を長くすれば甘酒独特の香りが強くなりますが、8時間程度の発酵時間だと、とても甘いお粥といった感じです。

一方、酒粕甘酒は、日本酒を絞った後のカスなので、お酒の豊潤な香りが残っています!

お酒好きの人にとっては、酒粕甘酒の方が美味しいと感じるかもしれません。

酒粕甘酒は本当にお酒

酒粕には11%程度のアルコールが残っていると言われています。

どれくらい薄めるかにもよりますが、5倍に薄めても2%程度のアルコールが含まれていることになります。

これくらいのアルコール度数になると立派なお酒です。

お酒に弱い人や子供は、濃さを調整したり、飲む量を少なめにするなど、十分注意が必要です。

栄養成分が違う

既に軽く説明しましたが、酒粕は日本酒を作った後の搾りカスなので、多くの糖分やミネラルはお酒の方に取られてしまっています。

米麹甘酒よりも発酵時間が長い分、ビタミンB群だけは、多めに含まれています。

しかし、ビタミンB群は麹菌が米を発酵させる過程で作り出しているので、米麹甘酒のこの欠点も発酵時間を長めにすれば、ある程度補うことができます。

栄養成分は、米麹甘酒の方が優れていると言えます。

スポンサーリンク


結局どっちの方が良いの?

それでは、結局どちらの方が優れた甘酒なのでしょうか?

個人的には一長一短なので、好きな方を飲めば良いと思います!それぞれの良い点と悪い点をまとめるとこうなります。

【酒粕甘酒】

  • 良い点
  • 風味が豊かで美味しい!

  • 悪い点
  • 栄養分が少なめ。アルコール含有量が多い。


【米麹甘酒】

  • 良い点
  • 栄養価が高い。誰でも安心して飲める。

  • 悪い点
  • 特になし


酒粕甘酒は米麹甘酒に比べれば、栄養分は少ないですが、それでもビタミンB群やコウジ酸などの美容に良い成分が多く含まれているため、十分な健康効果が期待できます。

健康効果が欲しい時は米麹甘酒を飲み、美味しい甘酒が飲みたい時は酒粕甘酒を飲むようにすると良いのではないでしょうか?

スポンサーリンク


まとめ

酒粕で作る甘酒と米麹で作る甘酒は、同じ甘酒でもかなりの違いがあります。

大きな違いは次の3つです。

  • 風味は酒粕甘酒の方が豊か
  • 酒粕甘酒は本当にお酒
  • 米麹甘酒の方が栄養成分が多い


一言で言えば、味は酒粕甘酒栄養は米麹甘酒という感じです。

是非、目的に合わせて、飲み分けてみてくださいね!


スポンサーリンク

あわせて読みたい記事


コメントを残す



このページの先頭へ