カスピ海ヨーグルトの作り方!夏でも冬でも失敗無しの手順と植え継ぎのコツ!
私は自分で手作りしたヨーグルトを毎日食べています。しかし、基本的にどのメーカーのヨーグルトも似たような食感と味なので、ずっと食べてると飽きちゃうんですよね。
ところがカスピ海ヨーグルトは、普通のヨーグルトとは全然違った食感がして、ヨーグルトに飽きてしまった時に最適です!
しかも、ヨーグルトメーカーが無くても非常に簡単に作れるのも魅力です。基本的に夏でも冬でも常温で作ることができてしまいますし、植え継ぎを繰り返して何度も食べられるのも嬉しいところです。
私も普通のヨーグルトと交互に食べています。
そんなカスピ海ヨーグルトの作り方はどうすれば良いのでしょうか?また、植え継ぎする際に注意すべきことには、どのようなことがあるでしょうか?
というわけで、ここではそんなカスピ海ヨーグルトの作り方や植え継ぎの際の注意点をお伝えします!
目次
カスピ海ヨーグルトの作り方
では、早速カスピ海ヨーグルトの作り方を見ていきましょう!カスピ海ヨーグルトを手作りするのは、とても簡単です!
準備する物
ますは準備が必要な物のリストです。
- カスピ海ヨーグルトの種菌
- 牛乳500ml
- 牛乳500mlが入る容器(牛乳パックのままで作るのもOK)
- ヨーグルトメーカー(無くても問題なし!)
- スプーン
準備する物はたったこれだけです!ちなみに牛乳は1000ml入りのものでも大丈夫なのですが、植え継ぎしながら継続して食べていくことを考えた場合、常に新鮮な種菌を残す必要があります。1000mlをいっぺんに作ってしまうと食べきるまでに、ヨーグルトが古くなってしまいます。
そのため、少し作って、新鮮な種菌で次のカスピ海ヨーグルトを作る方が、失敗なく継続していくことができるのでおすすめです。
手順
さて、それでは手順を見てみましょう!とはいっても手順は超簡単です。
カスピ海ヨーグルトは失敗する方が難しいくらい、簡単にできてしまいます。
- 種を用意する
- 道具を準備する
- 容器とスプーンを消毒する
- 牛乳を温める
- 種菌を投入
- ヨーグルトメーカーをセット
- 所定の時間発酵させる
- 完成!
これらの手順のそれぞれについて、ポイントを説明します!
種を用意する
今回はフジッコのカスピ海ヨーグルトの種を使うことにします。粉末状の種菌ですが、これから作ったカスピ海ヨーグルトを今後は種として利用することが可能です!
これがフジッコのカスピ海ヨーグルトです。
カスピ海ヨーグルトを作り出す乳酸菌はクレモリス菌FC株といいます。
中には粉末状の種菌が入った小袋が入っています。これで作ったカスピ海ヨーグルトを種にして、次もカスピ海ヨーグルトを作ることができるので、食べきらないようにご注意ください!
道具を準備する
次に道具を準備します。容器とスプーンを熱湯消毒してください。容器を使わずに牛乳パックのままで作る場合は、消毒は不要です。
ちなみに今回はタニカのヨーグルトメーカー、ヨーグルティアを使って作るため、専用の容器を準備しています。ヨーグルティアは発酵温度の調節が自在にできるため、カスピ海ヨーグルトだけでなく様々なヨーグルトを作ることができる優れものです!
日々値段が変わるため、もし必要であれば、この中から一番安いのを探してみてください。
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容器とスプーンを消毒する
牛乳を入れる容器を熱湯消毒します。今回はヨーグルティアを使うため、専用容器を熱湯消毒しています。また、常温発酵で作るのも試すため、容器は2つ用意しています。
ちなみに日常的に継続して食べる場合は、熱湯消毒など面倒なので、牛乳パックのまま常温発酵がおすすめです。
牛乳を温める
牛乳を温めます。理想の温度は25℃前後です。それより高いとうまく発酵しません。目安としては500mlの牛乳であれば500Wの電子レンジで40秒程度温めてください。
冷たい状態からでも、問題なくカスピ海ヨーグルトになるのですが、乳酸菌発酵を一気に進めて雑菌が繁殖する余裕を与えないことが、とても大切です。何回も植え継いで食べ続けたいのであれば、雑菌を増やさないように丁寧に作り続けましょう!
種菌を投入
さて、遂に種菌を投入します!
カスピ海ヨーグルトの素であるクレモリス菌FC株の投入です!
牛乳の表面で膜のようなものができたり、ダマができやすいので、スプーンでよく混ぜて完全に溶かしてください。
ヨーグルティアにセットしてしっかり温度管理して作るための物と、常温発酵させて作る物の2つを作りました!
ヨーグルトメーカーをセット
ヨーグルティアの温度を27℃に設定して、タイマーを24時間にセットして発酵開始です!
もう一つの方もしっかり蓋をして、常温で24時間置いておきます。
所定の時間発酵させる
説明書によると、粉末状の種菌から作る場合、発酵温度27℃で24時間、常温だと48時間と書いてあります。この日は春の暖かい日だったので、常温と言っても20℃以上は確実にあったので、とりあえず両方とも24時間発酵させて、様子を見ることにしました。
ちなみに一度ヨーグルトになったものを、種菌にして植え継ぐ場合は、27℃で6時間程度であっという間に完成します。
完成!
24時間経ちました!ヨーグルティアにセットしたものと、常温で放置したものと両方とも見事に固まっていました。
良い感じに固まっています。プルプルしてますね~。
このようにヨーグルトメーカーなど使わなくても、常温で問題なく作れてしまうのがカスピ海ヨーグルトです。他のヨーグルトはデリケートで、結構失敗することも多いのですが、本当に簡単に完成してしまいます。
というわけで、とっても簡単に作れてしまうカスピ海ヨーグルトですが、一応いくつか注意点があります。
次はその注意点をお伝えします。
作る時の注意点
カスピ海ヨーグルトを作るだけなら、非常に簡単です。種菌のヨーグルトと牛乳があればすぎにできてしまいます。
しかし、簡単だからこそ守るべき、次のような注意点があります。
- 冷蔵庫で作らない
- 容器の殺菌をきっちりやる
ちょっとしたことですが、安全に発酵させるためにはどちらも重要です。順番に説明しますね。
冷蔵庫で作らない
クレモリス菌FC株は非常に生命力の強い乳酸菌です。実は冷蔵庫でもゆっくりと発酵が進みます。
それだったら、常温よりも冷蔵庫で発酵させた方が良いと思うかもしれません。しかし、それは逆に不衛生なのでやめましょう。
牛乳を腐らせる原因になる雑菌は酸性の環境では増えることができなくなります。そのため、乳酸菌の発酵が速く進んで、牛乳の酸性度が上がった方が雑菌は増えにくいのです。
冷蔵庫だと酸性度が上がるのに時間がかかってしまい、かえって雑菌が増えやすい期間が長くなってしまうのです。
カスピ海ヨーグルトは適正な温度で、速やかに発酵させる方が安全です!
容器の殺菌をきっちりやる
カスピ海ヨーグルトを食べる人のほとんどは、植え継ぎをしてどんどん増やすことを目的にしていると思います。
そうなると、容器の殺菌は手を抜かないようにする事が大切です。
メーカーの清潔な工場とは違い、家庭は雑菌だらけです。どんなに注意しても、雑菌の混入を防ぐことは不可能です!
それでもできるだけ雑菌の混入を少なく抑えることが大切になります。種菌のセットも安いものではないので、安全で美味しいカスピ海ヨーグルトを長く楽しみたければ、決して手を抜かないでください。
ここで紹介している手順では、雑菌の混入を防げるため、牛乳パックのまま作ることを推奨しています。しかし、ヨーグルトメーカーを使いたい場合もあると思います。
その場合はこちらの手順を使うと非常に簡単に容器を消毒することができるのでおすすめです!
⇒ 手作りヨーグルトの容器の消毒方法!熱湯を使わない簡単手順!
以上がカスピ海ヨーグルトの作り方になります。ここまで見て分かる通り、カスピ海ヨーグルトを作るのは非常に簡単です!
しかし、恐らくカスピ海ヨーグルトを作る人は、植え継ぎして自分で増やしたいんじゃないでしょうか?
そこで、今度は植え継ぎする際の注意点を紹介します。
植え継ぎの注意点
カスピ海ヨーグルトを植え継ぎして長く楽しみたいのであれば、やはり雑菌の混入やクレモリス菌FC株を元気に保つように注意が必要です。
主な注意点は次の3つです。
- 出来たてのヨーグルトから取る
- ヨーグルトの中心部から取る
- 保険のために種を冷凍保存しておく
発酵完了直後のカスピ海ヨーグルトは、クレモリス菌FC株が最も元気です。また、雑菌の混入も少ない状態なので、この時に忘れずに植え継ぎ用の種を取っておいてください。
植え継ぎ用の種はできたヨーグルトの表面を避けて、なるべく中心部分から取ってください。表面部分の空気によく触れる場所は、様々な雑菌が繁殖しているためです。
植え継ぎがうまくいかなかった時のための保険として、すぐに使う植え継ぎ用の種以外にも、冷凍保存しておくための種も取っておいてください。
植え継ぎ用の種は消毒した清潔なスプーンで採取してください。量の目安は大さじ1杯程度です。取り分けた種はやはり消毒済みの容器に入れて冷蔵保存してください。
保存している間に固形成分と乳清が分離してしまうことがありますが、種として問題無く使えます。
また、冷凍保存しておく種は、1ヶ月程度が寿命になります。それを超える前にまた新しい種を冷凍保存しておくようにすると良いです。
以上の注意点を守れば、長くカスピ海ヨーグルトを楽しむことができます。しかし、それでも残念ながら、固まらなくなることがあるかもしれません。
最後はカスピ海ヨーグルトが固まらない時に考えられる理由と復活させる方法をお伝えします。
固まらない時に考えられる理由
カスピ海ヨーグルトを植え継ぎしていると、うまく固まらない時があります。
そんな時に考えられる原因には次のような事柄があります。
- 発酵温度が間違っている
- 使っている牛乳を間違っている
- 雑菌が混入している
- 菌が死んでいる
カスピ海ヨーグルトを作る時の最適な温度は27℃です。普通のヨーグルトよりだいぶ低めの温度なので、注意してください。
ヨーグルト作りには成分無調整の牛乳を使ってください。低脂肪乳や加工乳などは、出来上がりが緩くなることがあります。
クレモリス菌FC株が増える前に雑菌が繁殖してしまうと、当然、ちゃんとしたカスピ海ヨーグルトにはなりません。
クレモリス菌FC株にも寿命があります。古い種を使った場合などは、既にクレモリス菌FC株が死滅していてうまく発酵しない場合があります。
既に菌が死んでしまっている場合は、残念ながらどうしようもありません。しかし、発酵温度や使っている牛乳を間違えているだけのこともあります。
その場合は僅かですが、復活する可能性が残っています。復活させる基本的な方法は、使う容器を徹底的に消毒して、発酵温度の管理を徹底することです。
詳しくはこちらの記事に書いているので、どうしようもなくなった時はお試しください。
⇒ カスピ海ヨーグルトが固まらない理由!復活させる方法はある?
まとめ
カスピ海ヨーグルトの利点は、自宅で簡単に増やすことができることです。ヨーグルトメーカーなど必要ないですし、夏でも冬でも発酵完了までの時間が多少前後するだけで、全く問題なく発酵させることができます。
植え継ぎも非常に簡単なので、家庭で作る場合におすすめです!
ただし、植え継ぎする時には、常に雑菌混入のリスクがあるので、手を抜かずに丁寧に作ることが大切です。
そのためのポイントをもう一度おさらいしておきます。
- 冷蔵庫で作らない
- 容器の殺菌をきっちりやる
- 種は出来たてのヨーグルトから取る
- 種を取る時はヨーグルトの中心部から取る
- 保険のために種を冷凍保存しておく
カスピ海ヨーグルトの種菌セットはフジッコが販売してます。
初期投資としてはそれなりのお値段になってしまうので、丁寧に作って安全で美味しいカスピ海ヨーグルトを、長く楽しんでくださいね!
⇒ 【保存版】発酵食品の作り方!簡単で安全な方法を紹介しちゃいます!
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