ヨーグルトを冷凍すると乳酸菌は死ぬ?賞味期限は驚きの結果!
ヨーグルトの中の乳酸菌は生きています。実はこちらの記事に書いた通り、乳酸菌が死んでいても、整腸作用はあります。
⇒ 乳酸菌が殺菌されているヨーグルト!効果や意味はあるの?
でも、どうせなら、乳酸菌が生きたままのヨーグルトを食べたいなぁと思うのが自然な気持ちだと思います。そこで、ヨーグルトを冷凍すると乳酸菌はどうなってしまうのか?そして、賞味期限はどれくらいなのかを調べて、自分でも試してみました!
今回はヨーグルトを冷凍した時の乳酸菌の状態や賞味期限についてお伝えします。
目次
冷凍すると乳酸菌はどうなるの?
手作りでヨーグルトを作っているとよく飽きてしまいます。そんな時にいつも冷凍保存を考えるのですが、そんなことするとなんとなく乳酸菌が死んでしまって効果が無くなるような気がします。
果たしてどうなのでしょうか?特別な研究施設など持たない私は、実際に凍らせてから、解凍したヨーグルトを種菌にしてヨーグルトを作ってみました。
乳酸菌はちゃんと生きている!
種菌にするヨーグルトは凍らせて3日おいたカスピ海ヨーグルトです。
手順は単純です。
- 種菌のヨーグルト(大さじ2杯分くらい)を冷蔵庫で解凍する
- 解凍後の種菌ヨーグルトを牛乳パックに入れて混ぜる
- 常温で24時間放置
発酵させてみた結果は、無事にいつも通りのカスピ海ヨーグルトができました!味も食感もいつも通りで問題なさそうです!
乳酸菌が最も活発になるのは40℃前後ですが、それを超えて50℃、60℃になると死んでしまいます。その一方で冷やした場合は活動はとても鈍くなりますが、死ぬことはありません。
だから、解凍すればまた元気に活動してくれるのです!
ちなみにカスピ海ヨーグルトの作り方はこちらの記事をご覧ください!
⇒ カスピ海ヨーグルトの作り方!夏でも冬でも失敗無しの手順!
でも、時間と共に死んでいってしまう…
しかし、冷凍したからといって何年間も、乳酸菌を生きたままにしておくことはできません。
乳酸菌は冷凍しておくと、常温よりは長生きしますが、それでも時間が経つとだんだん死んでいってしまいます。カスピ海ヨーグルトのクレモリス菌の場合は約1ヶ月、それ以外の乳酸菌の場合は2週間程度が目安になります。
それ以降は種菌にしても、ヨーグルトにすることは難しいようです。
さて、冷凍すると少しだけ乳酸菌を長生きさせることができると分かりました。しかし、たとえ乳酸菌が死んでいても、ヨーグルトとして美味しく食べられれば、それで良いという考えもあります。
というわけで、今度はヨーグルトを冷凍した場合の賞味期限について見ていきましょう。
冷凍した場合のヨーグルトの賞味期限は?
ヨーグルトは乳酸菌が死んでいたとしても、整腸効果がある食品です。そのため、美味しく食べられさえすれば、長期間の保存ができる冷凍保存は魅力的です。
そこで、冷凍したヨーグルトを食べてみました。
美味しくありませんでした…
もしまずかった場合にヨーグルトを無駄にしたくないので、100ml程度を冷凍して、それを冷蔵庫で解凍してみました。
食べた結果は、美味しくありませんでした…。固形成分がダマになり、とホエーが分離してるので、よく混ぜたのですが、滑らかな舌触りは失われています。
もっと高性能の冷凍庫なら良いのかもしれませんが、家庭の冷凍庫では美味しい状態で冷凍保存するのは難しそうです。
賞味期限は美味しく食べられる期間
で、肝心の賞味期限ですが、この結果を踏まえると、ヨーグルトを冷凍した時の賞味期限はゼロです…。
賞味期限は「美味しく食べられる期間」なので、冷凍した途端に美味しくなくなってしまう以上、冷凍した場合の賞味期限はゼロと言わざるを得ません…。
ヨーグルトを冷凍するのは、種菌保存の目的に限った方が良さそうですね。
まとめ
今回はヨーグルトを冷凍した場合の乳酸菌の状態や、賞味期限についてお伝えしました。
冷凍したヨーグルトは、解凍するとあまり美味しくありません。賞味期限は美味しく食べられる期間なので、冷凍保存した場合のヨーグルトの賞味期限はゼロです…。
ヨーグルトを冷凍する場合は種菌の長期保存を目的にした場合が適しているようです。
やっぱり、ヨーグルトは新鮮なものを食べるのが一番ですね!市販の物でも手作りでも、新鮮なうちに食べるようにしてくださいね!
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