チーズの乳酸菌の効果!整腸作用があるというのは嘘!?



このブログを運営していると、さぞかしヨーグルトが好きなんだろうと思われるかもしれませ。しかし、私もヨーグルトには、しばしば飽きてしまいます

しかし、お腹の調子を良い状態に保ちたいので、なんとかする必要があります。そうなると、最初に思いつくのが他の乳酸菌食品を食べることです。乳酸菌は生きたまま腸に届かなくても、十分な整腸作用が期待できるので、とにかく乳酸菌で発酵させた食品であれば効果があるはずです。

そんな数ある乳酸菌食品の中で真っ先に思いつくのがチーズです!チーズも乳酸菌食品であれば、整腸作用があるはずですが、果たしてどうなのでしょうか?早速、調べてみたところ、意外なことが分かりました…。

今回はチーズの乳酸菌には、腸内環境を良くする効果があるかどうかについてお伝えします!

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目次

チーズに整腸作用はあるの?

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早速、チーズに整腸作用があるのかどうかについて見ていきましょう。

まず、チーズにはどれくらいの乳酸菌が含まれているのでしょうか?チーズの種類別に見ていきましょう。

チーズの種類

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チーズは大きく分けて次の2つの種類があります。

  • ナチュラルチーズ
  • プロセスチーズ


それぞれの作り方はこのようになっています。

【ナチュラルチーズ】

  1. 牛乳に乳酸菌とカビを入れて発酵させる
  2. 上澄み液(ホエー)と固形物(カード)に分離する
  3. 固形物を取り出して固める
  4. 固めた固形物を熟成させる(熟成させない物もある)


この固形物に塩などを加えて味を調えたものがナチュラルチーズ。

【プロセスチーズ】
ナチュラルチーズを加熱処理して、更に調味料や添加物を加えて風味を整えたもの。乳酸菌は死滅しているので、発酵は進まないため、長期保存が可能。

こちらの記事にも書きましたが、乳酸菌は死んでいても整腸作用があります。しかし、加熱してしまった場合は、その効果は失われてしまいます
乳酸菌が殺菌されているヨーグルト!効果や意味はあるの?

そのため、整腸作用が期待できるのは、加熱していないナチュラルチーズということになります。

整腸作用は低い

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では、ナチュラルチーズの整腸作用はどれくらいなのでしょうか?

ポイントは含まれている乳酸菌の数です。ナチュラルチーズにはどれくらい乳酸菌が含まれているのか、各メーカーの商品を色々と調べてみました。

チーズの種類によって、かなり幅があるのですが、乳酸菌が最も多く含まれているもので、1gあたり5,600万個でした。ヨーグルトの場合、1ml(≒1g)あたりの乳酸菌の数が1,000万個以上なので、これはヨーグルトに匹敵する乳酸菌数です!

しかし、その商品を除いた他のナチュラルチーズの場合、多くても30万個、そして、全体の半分以上の商品は、なんと300個以下という衝撃の数字でした!

ナチュラルチーズに含まれる乳酸菌は非常に少ないため、期待できる整腸効果はとても低いと言わざるを得ません!

なぜチーズはこんなにも乳酸菌の数が少ないのでしょう?その理由はチーズとヨーグルトの作り方の違いにあります。

今度はチーズとヨーグルトの違いからチーズの乳酸菌の少なさの理由を見ていきましょう。

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チーズとヨーグルトの違い

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チーズとヨーグルトの作り方には、とても大きな違いがあります。

それぞれ順番に見ていきましょう。

チーズの作り方

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チーズは牛乳に乳酸菌とカビを入れて発酵させます

その際の乳酸菌の働きは次のようなものです。

  • 牛乳が固まるのを助ける
  • 腐敗を防ぐ
  • たんぱく質を分解して、アミノ酸を作り出す


乳酸菌はチーズ作りには欠かせないものですが、あくまでも補助的な役割しかしないのです!どういうことか順番に説明していきます。

牛乳が固まるのを助ける

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牛乳の中で乳酸菌発酵が進むと、乳酸菌は牛乳の中の乳糖を分解して、乳酸を作り出します。牛乳の中で乳酸が増えてくると、だんだん酸性になっていきます。

牛乳の中のたんぱく質は酸性になると、粒状になって水分と分離してしまう性質があります。この状態の時に更にたんぱく質を固まらせる酵素を入れると、たんぱく質は固形状になって沈んで、液体と固形物に分離するのです。

ちなみにたんぱく質を固まらせる酵素は、カビが作り出す物質の中に存在します。チーズ作りが乳酸菌だけでは無理な理由はこれです。

また、たんぱく質を固まらせる酵素は子牛の胃液の中にも多く含まれているため、カビの代わりに子牛の胃液を混ぜて作るチーズもあります。

腐敗を防ぐ

牛乳を腐らせる雑菌は、酸性に弱い性質を持っています。

乳酸菌の発酵によって、牛乳が酸性になると雑菌が繁殖できなくなるため、とても腐りにくくなります。

チーズ作りにはある程度の時間が必要なので、乳酸菌は牛乳を腐らせないためにとても重要な働きをしているのです。

たんぱく質を分解して、アミノ酸を作り出す

乳酸菌は牛乳の中のたんぱく質の一部を分解して、アミノ酸を作り出します。

アミノ酸はうま味の成分になるため、出来上がったチーズの風味を良くする重要な働きがあります。

ヨーグルトの作り方の特徴

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ヨーグルトは、複数の乳酸菌を使って一気に発酵を進めます。牛乳に入れるのはあくまでも乳酸菌だけです!

こうすることで、牛乳を急速に酸っぱくして雑菌が繁殖できないようにする保存食がヨーグルトです。そのため、徹底的に乳酸菌が増えやすい環境にすることがヨーグルトの作り方の特徴です。

ヨーグルトは乳酸菌が増えることが重要なのでとにかくたくさんの乳酸菌が含まれています。

しかし、チーズ作りにおける乳酸菌の働きは、牛乳を固まらせることです。牛乳の中のたんぱく質を固めることができれば良いので、積極的に乳酸菌を増やすことはしないのです。

これがチーズとヨーグルトの乳酸菌の数の差の理由なのです!

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まとめ

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今回はチーズの乳酸菌の働きについてお伝えしました。

チーズは乳酸菌食品ですが、含まれている乳酸菌の数が少なすぎるため、整腸作用はほとんど期待できません

色々なWebサイトではチーズは整腸効果があるなんて言ってるのが多いです。確かに効果は全くのゼロではないですが、過度の期待はやめましょう…。

チーズって美味しくて飽きが来ないので、結構好きなんですが、この結果は悲しい~!

やっぱり、浮気せずにヨーグルトを食べた方が良さそうですね!


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