ビフィズス菌は効果があるの?下痢になる原因と正しい取り方!
乳酸菌は腸内環境を改善して、様々な健康効果をもたらしてくれます。
代表的な効果は便秘の改善や美肌効果などです。私もお腹が弱い体質で、その日の調子によって便秘と下痢によくなってしまうため、ヨーグルトは常に欠かせません!
私の場合、毎日ヨーグルトを食べているせいで、だいぶお腹の調子が良くなりました。しかし、中には「ビフィズス菌が含まれているヨーグルトを食べたら、更にお腹の調子が悪くなった」なんて声を聞きます。
一体なぜなんでしょうか?
今回はビフィズス菌を取ると下痢になる原因と、正しい取り方についてお伝えします!
目次
ビフィズス菌で下痢になる理由!?
お腹の調子を良くするために、ビフィズス菌入りのヨーグルトやサプリメントを取っているのに、なぜ下痢になってしまうのでしょうか?
その理由として考えられるのは、次の3つです。
- 急な変化にお腹が対応できなかった
- ヨーグルトが冷たい
- 乳糖が消化できない体質
この3つについて、順番に説明していきますね!
急な変化にお腹が対応できなかった
乳酸菌の中でもビフィズス菌は体に良い物をたくさん作ってくれます。その中には便秘を改善する効果のある酢酸という物質があります。
酢酸は酢の主成分で、あの酸っぱさの元の物質です。この酢酸には強い殺菌力と腸を刺激して、蠕動運動を活発にする効果があります。通常はこの酢酸が腸の中の悪玉菌を殺して、更に腸の蠕動運動を適度に刺激するので、便秘が改善されます。
しかし、急にたくさんビフィズス菌を取ることで、腸の中に一気にビフィズス菌が増えると、ビフィズス菌が作り出す酢酸が増大します。その結果、腸の蠕動運動が刺激され過ぎて、過度に排便が促進されて下痢になってしまうのです。
ただし、この状態はある意味、腸内環境が改善されている証拠でもあるので、ビフィズス菌を取るのをやめてしまうのは、もったいないです。そのため、量を減らすなどして、様子を見ることをおすすめします。
ヨーグルトが冷たい
2つ目はヨーグルトが冷たいことです。
胃腸は温度が下がると、機能が落ちてしまいます。その状態で食べ物を食べても消化不良を起こして、下痢になってしまうのです。
ヨーグルトは冷蔵保存してある事が多い食品のため、そのまま食べると胃腸を冷やしてしまい、かえって逆効果なのです。
乳糖が消化できない体質
最後が体質の問題です。
ヨーグルトなどを始めとした乳製品には、乳糖という糖分が含まれています。この乳糖を分解するためには、ラクターゼという消化酵素が必要なのですが、人によってこのラクターゼを持っていない人がいます。このような人を乳糖不耐症と呼びます。
乳糖不耐症の人が乳糖が含まれた食品を取ると、乳糖を消化できないため、下痢をしてしまいます。
もし、ビフィズス菌をヨーグルトで取ろうとしている場合、乳糖不耐症の人はお腹を壊してしまう可能性があるのです。
ここまで、ビフィズス菌を取ることで、下痢になってしまう原因について見てきました。こうして見てみると、ビフィズス菌が悪いというよりも、取り方に問題があると言えますね!
そこで、次からは正しいビフィズス菌の取り方を見ていきましょう。
ビフィズス菌の正しい取り方!
ビフィズス菌を効果的に取るためには、ちょっとしたことに注意すれば十分です!
注意すべきポイントは次の3つです!
- ヨーグルトを人肌に温める
- ヨーグルト以外の乳酸菌食品を取る
- ビフィズス菌にこだわらない!
それぞれのポイントを説明しますね!
ヨーグルトを人肌に温める
既に説明した通り、冷たい食べ物は胃腸の機能を低下させて、お腹を壊す原因になります。
そこで、ヨーグルトを食べる前に電子レンジで人肌に温めるとGOODです!
目安はヨーグルト100gであれば500Wで30秒だけ温めるとちょうど良いですよ。
他にもこちらの記事にヨーグルトの正しい食べ方を書いているので、参考になさってください!
⇒ ヨーグルトで腹痛が!下痢になってしまう原因と正しい食べ方!
ヨーグルト以外の乳酸菌食品を取る
乳糖不耐症の人はビフィズス菌をヨーグルトで取ることができません。
しかし、最近はヨーグルト以外の乳酸菌食品もたくさん出てきています。
例えばカゴメが販売しているラブレは、牛乳を原料に使っていないため、乳糖不耐症の人も安心して飲むことができます。
また、野菜の漬物やキムチなどは、植物性乳酸菌の発酵作用を利用して作られているため、これらの食品も整腸作用があります。
乳酸菌食品は腸内環境を改善するため、元々腸の中に存在するビフィズス菌を増やすことができるのです!
↓ラブレはこちらです。
ビフィズス菌にこだわらない!
ビフィズス菌は元々腸の中に存在します。それらのビフィズス菌は腸内環境を改善すれば、自然に増えていきます。
実はビフィズス菌はとても生命力が弱いため、食品やサプリメントで取ったとしても、生きたまま腸に届くのは極々僅かです。そのため、適切な量のビフィズス菌を取ろうと思っても調整が難しいのです。
そのため、ビフィズス菌は直接取るよりも、腸内環境を改善して、自然に増やしていく方が、トラブルが少なくて効果的です!
腸内環境を改善するには次のような方法がおすすめです。
- オリゴ糖を取る
- 食物繊維を取る
ヨーグルトももちろん整腸効果がある食べ物ですが、乳糖不耐症の方は食べるのが難しいでしょう。
そこで、オリゴ糖や食物繊維にはヨーグルトと同じように強い整腸作用があるため、これらを多く含む食品を取るようにしましょう!
オリゴ糖と食物繊維の整腸作用については、こちらの記事に詳しく書いてあるので、参考になさってください!
⇒ ヨーグルトにオリゴ糖の効果!効くのは便秘だけじゃない!
⇒ 食物繊維には水溶性と不溶性がある!違いと効能を解説!
まとめ
今回はビフィズス菌を取り過ぎることで、下痢になってしまう原因についてお伝えしました。
ビフィズス菌で下痢になる原因をもう一度おさらいすると、次の3つです。
- 急な変化にお腹が対応できなかった
- ヨーグルトが冷たい
- 乳糖が消化できない体質
どれもビフィズス菌が悪さをしたというよりも、食べ方に問題があります。ビフィズス菌自体は腸内環境を悪くするものではありません。
ビフィズス菌は元々とても弱い菌なので、食品やサプリなどで取るのには向きません。私がおすすめするのは、普段の食生活でできる次の2つです。
- ごく普通のヨーグルトを毎日食べる
- 食物繊維の多い食品を食べる
腸内環境の改善は毎日続けることが一番大切です。
是非、これらのことを実践して、お腹の調子を整えてくださいね!
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