ヨーグルトはコレステロールを下げる!驚きの3つの理由!
ヨーグルトの健康効果の代表的なものは整腸作用ですが、それだけではありません。あまり知られていませんが、ヨーグルトにはコレステロールを下げる効果もあります。ヨーグルトを始めとした乳製品は脂肪分が多いイメージがして、逆に食べ過ぎないように気を付けている方も多いのではないでしょうか?
しかし、何を隠そう管理人の私もヨーグルトを食べ始めてから健康診断の血中コレステロールの値が改善しました。
一体なぜヨーグルトでコレステロール値が下がるのでしょうか?今回はヨーグルトがコレステロール値を下げる理由とより効果的な食べ方についてお伝えします。
目次
ヨーグルトがコレステロール値を下げる理由
コレステロールとヨーグルトには、なんの関係もなさそうに思えます。ヨーグルトはそれなりのカロリーですし、むしろコレステロール値を上げる気がしますが、ヨーグルトにはコレステロール値を下げる立派な理由が3つもあります。
【ヨーグルトがコレステロール値を下げる理由】
- 乳酸菌がコレステロールを吸着する
- ビフィズス菌がコレステロールを分解する
- 酢酸がコレステロールの生成を抑制する
早速一つ一つの理由を掘り下げて見ていきましょう!
乳酸菌がコレステロールを吸着する
食べ物を消化する時に堪能から分泌される胆汁はコレステロールでできていて、消化のために使われた後に一部は再び腸から吸収されて再利用されるというサイクルを繰り返しています。
実は乳酸菌にはコレステロールを吸着する働きがあります。そのため、ヨーグルトの中の乳酸菌が胆汁を吸着して、腸から吸収されないようにするのです。
乳酸菌のコレステロールを吸着する働きは、死んだ乳酸菌でも失われないため、乳酸菌が胃酸で死んでしまっていても、乳酸菌サプリメントでも効果があります。
ビフィズス菌がコレステロールを分解する
腸の中の善玉菌の代表格であるビフィズス菌は、コレステロールを分解する働きがあります。ビフィズス菌は腸の中に入って生きたコレステロールの50%程度をコプロスタノールという物質に分解してしまいます。
このコプロスタノールは腸から吸収されにくい物質のため、結果的にコレステロールの再吸収を防止します。
酢酸がコレステロールの生成を抑制する
ヨーグルトには乳酸菌が発酵によって作り出した乳酸などのたくさんの有機酸が含まれています。その有機酸のうちの一つに酢酸という酢の主成分の酸が含まれています。
この酢酸は肝臓の中でコレステロールが作られるのを妨げる働きがあります。肝臓で作られるコレステロールが減ることで血液中のコレステロールの量も減るのです。
ここまではヨーグルトが血液中のコレステロール値を下げる理由について見てきました。しかし、コレステロールと聞くと悪いイメージが強いですが、そもそもコレステロールとはどのような働きをするのでしょうか?コレステロール値は下げれば良いというものではなく、適正な値にとどめておくことが大切です。次はコレステロールの働きについて見ていきましょう。
コレステロールの働き
血液中のコレステロール値は下げた方が良いと言われ悪いイメージがありますが、健康な体を作るためには、なくてはならないものです。
コレステロールはどのようなことに使われているのでしょうか?
コレステロールは胆汁や副腎皮質ホルモンの元
コレステロールは主に肝臓で作られます。そして、コレステロールは体中で次のような使われ方をします。
- 細胞膜の形成
- 胆汁の生成
- 副腎皮質ホルモンの生成
体中のあらゆる細胞が作られる際に使われます。コレステロールはビタミンCの助けを借りることでコラーゲンになります。コラーゲンは柔軟で丈夫な細胞を作るために必要不可欠です。
既に説明した通り、胆汁はコレステロールを元に作られます。胆汁が作られる際にもビタミンCが必要になります。人間がコレステロールを排泄する手段は胆汁がほとんどのため、十分な量の胆汁が作られることはコレステロール値を下げる効果があります。
副腎皮質ホルモンとは俗に言うステロイドのことです。体内で自然に作られるステロイドは体の炎症を抑えたり、免疫の働きを正常に保つなど、体が外から攻撃を受けるのを守ってくれる働きがあります。ステロイドもコレステロールから作られます。
コレステロールは人間にとってとても大切な働きをする物質です。それなのにどうして悪者扱いされるのでしょうか?
悪玉コレステロールは生活習慣病の元
実はコレステロールが血液を通して全身に運ばれるときには、たんぱく質と結びついた形で送られます。このたんぱく質とコレステロールが結びついた状態の物質をリポたんぱくといいます。
リポたんぱくにはLDLコレステロールとHDLコレステロールの2種類あり、LDLコレステロールの方は、活性酸素によって酸化すると血管の壁にへばりついて動脈硬化を引き起こす原因になるため、俗に悪玉コレステロールと呼ばれています。
一方で、HDLコレステロールの方は、血管壁にへばりついたLDLコレステロールを引き剥がして、動脈硬化を予防する効果があるため、俗に善玉コレステロールと呼ばれています。
つまり悪いのは酸化したLDLコレステロールなのです。血液中のコレステロールが多ければ、それだけ活性酸素によって酸化したLDLコレステロールができやすくなります。かといって少なければ良いというものでもありません。血液中のコレステロールは適正な値に保つのが良いのです。
ここまではコレステロールの働きについて見てきました。コレステロールの代謝は加齢と共に鈍ってくるため、コレステロールの代謝を助ける食生活をすることは大切です。ヨーグルトはそのために効果的な食べ物ですが、更にその効果を上げるための食べ方を紹介します。
コレステロールを下げるのに効果的な食べ方
コレステロールを下げる働きをする食品はヨーグルトだけではありません。ここではヨーグルト以外にコレステロールを下げる働きをする食品の中で、ヨーグルトと相性の良い物を紹介していきます。
ビタミンCを含む食品を一緒に入れる
既に説明した通り、胆汁やコラーゲンはコレステロールとビタミンCによって作られます。そのため、ビタミンCを多くとることはコレステロールの代謝を助ける効果があります。
ビタミンCを多く含む食品でヨーグルトと相性がいいのはなんといってもフルーツですね!ビタミンCを多く含むフルーツの中でもヨーグルトと相性が良さそうなものを表にしてみました!
名前 | 100gあたりのビタミンCの量 |
---|---|
キウイフルーツ | 69mg |
いちご | 62mg |
パパイヤ | 50mg |
オレンジ | 40mg |
はっさく | 40mg |
夏みかん | 38mg |
グレープフルーツ | 36mg |
ライチ | 36mg |
ポリフェノールを含む食品を一緒に入れる
ポリフェノール自体にはコレステロールの代謝を助けたり、生成を抑える効果はありませんが、強い抗酸化力があります。そのため、LDLコレステロールの酸化を防止して、動脈硬化を防ぐ働きがあります。
ポリフェノールにはぶどうに含まれるアントシアニンやお茶に含まれるカテキンなどがありますが、お茶をヨーグルトに入れても美味しくありませんよね…。やはりここでも相性の良いのはフルーツだと思いますので、ポリフェノールを多く含むフルーツを表にしてみました。
名前 | 100gあたりのポリフェノールの量 |
---|---|
ソルダム | 246μg |
プルーン | 189μg |
巨峰 | 160μg |
桃 | 53μg |
さくらんぼ | 41μg |
洋なし | 37μg |
まとめ
ヨーグルトがコレステロールを下げる理由は、コレステロールの吸収を妨げるためです。これだけでも十分な効果が期待できますが、更に効果を上げるためにはコレステロールの代謝を助けるビタミンCを多く含む食品を一緒に取ると効果的です。
また抗酸化作用のある食品はLDLコレステロールの酸化を防ぐだけでなく、全身の細胞の老化を防ぐためとても健康効果が高いです。
しかし、いくら血液中のコレステロール値を下げるからといっても、ヨーグルトだけでは健康を保つことはできません。ヨーグルトはもちろん毎日食べつつ、バランスの良い食生活をするようにしてくださいね!
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