ヨーグルトで口臭を予防する!乳酸菌で口内環境を改善!
ヨーグルトの健康効果で真っ先に出てくるのは腸内環境の改善効果です。しかし、ヨーグルトには口臭を予防する効果があります!管理人の私も毎日ヨーグルトを食べていますが、実際に口臭が無くなってきているのを実感しています。
一体、なぜヨーグルトで口臭が予防できるのでしょうか?
今回はヨーグルトで口臭が予防できる理由についてお伝えします。
目次
ヨーグルトで口臭を予防できる理由
ヨーグルトで口臭が予防できるというのは意外な気がします。しかし、それにはちゃんとした理由があるのです!
ヨーグルトで口臭を予防できる理由には次の2つがあります。
- 歯周病が改善される
- 腸内環境が改善される
なぜこのような効果が得られるのか、そして、この効果がなぜ口臭予防に結び付くのかについて、一つ一つ見ていきましょう!
歯周病が改善される
日本人の80%が歯周病にかかっていると言われています。この歯周病の原因は口の中の細菌です。口の中にも約500種類、50億個の細菌が住んでいます。そして、口の中にも腸の中と同じように善玉菌と悪玉菌が住んでいるのです。
歯周病とは歯と歯茎の境い目の隙間に食べ物のカスが溜まることで、そこに多くの悪玉菌が繁殖して周りの歯肉に炎症を引き起こす病気です。歯肉が炎症を起こすとその部分が腐敗して、メタンや硫化水素などの悪臭を伴う物質が口の中に発生します。これが口臭の元になるのです!
更に歯周病が進行すると、歯茎が腫れたり、出血したりします。そして、歯と歯茎の隙間が深くなっていき、歯周病ポケットと呼ばれる隙間ができ、更にそこに食べ物のカスが溜まり歯周病が進行するという悪循環が生まれます。この歯周病を引き起こすのがジンジバリス菌と呼ばれる悪玉菌です。
歯周病による口臭を防ぐためには、このジンジバリス菌を退治する必要があるのですが、ヨーグルトの乳酸菌にはこのジンジバリス菌を退治する働きがあります。乳酸菌はジンジバリス菌よりも早く増殖し、増えていく過程で有機酸を出します。ジンジバリス菌は酸性では生きていけないので、乳酸菌の働きで口の中が酸性になることで、ジンジバリス菌が減り歯周病を抑えることができるのです。
腸内環境が改善される
口臭の原因には、腸内環境も影響します。腸の中には善玉菌と悪玉菌が住んでいますが、こちらの記事で書いた通り、悪玉菌は腸の中で食べ物を腐敗させます。
⇒ 発酵と腐敗の違い!あなたの腸の中は腐敗してるかも!?
悪玉菌が多い腸内環境の場合は、多くの腐敗物質が作られるため、たくさんのアンモニアや硫化水素が作り出されます。こうして作り出された腐敗物質は臭いおならになりますが、それだけでなく腸から吸収されて、血液に乗って全身に運ばれてしまいます。
これが皮膚から排泄されると、お肌のトラブルを引き起こし、肺で出されるとそのまま息として口から腐敗物質を含むガスが出ていくことになります。つまり、口からおならが出ているのと同じです!
口臭を予防するには、腸内環境を改善して、悪玉菌を減らすことがとても重要なのです!そのためにはヨーグルトが効果的です。
牛乳がヨーグルトになる過程で作り出される物質には腸の中の善玉菌を増やす効果があります。また、ヨーグルトの酸っぱさの元である乳酸は、悪玉菌を減らす効果があります。更に腸の中で善玉菌が増えることで、更に悪玉菌が減るため、ヨーグルトは腸内環境を改善して、悪玉菌が作り出す腐敗物質の量を減らす効果があるのです!
ヨーグルトの整腸作用については、こちらの記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ 腸内環境の改善方法!ヨーグルトだけじゃ不十分て本当!?
ここまではヨーグルトが口臭予防に役立つ理由をお伝えしてきました。しかし、ヨーグルトは歯周病以外にも口の中の環境、つまり口内環境を良くする効果があります。今度はヨーグルトの口内環境改善効果についても見ていきましょう!
ヨーグルトで口内環境改善!
ヨーグルトは腸内環境を改善するというのは既に説明した通りですが、実は口内環境も良くする効果があります。なぜ、ヨーグルトには口内環境を改善する効果があるのでしょうか?
既に説明した通り、口の中には約500種類、50億個の細菌が存在しています。腸と同じように善玉菌と悪玉菌が住んでいます。口の中の善玉菌はやはり乳酸菌です。そして、悪玉菌の代表は歯周病菌のジンジバリス菌や虫歯菌のミュータンス菌です。
ヨーグルトを食べる事で、口の中に乳酸菌が増える上に、ヨーグルトの中の乳酸が口の中の悪玉菌を減らしてくれるため、口の中でも善玉菌が増えて、悪玉菌が減るのです。そして悪玉菌が減ることで次のような効果が期待できます。
- 口臭予防
- 虫歯予防
- 口内炎予防
口臭予防については既に説明しているので、残りの2つ虫歯予防と口内炎予防の効果について説明します!
虫歯予防
ヨーグルトによって、口の中のミュータンス菌が減ることだけではありません。乳酸菌にはミュータンス菌が歯に付着することを防ぐ働きがあることが分かっています。そのため、ヨーグルトで乳酸菌を取ったり、口の中の乳酸菌を増やすことで、歯をミュータンス菌から守ることができるのです。
口内炎予防
口内炎は口の中の悪玉菌によって、粘膜が炎症を起こす病気です。口内炎を予防するのになぜヨーグルトが有効なのでしょうか?口内炎予防には3つの要素が関係しますが、その全てにヨーグルトが有効です。
- 免疫力
- 健康な粘膜
- 口の中の悪玉菌の数や強さ
人間の免疫細胞は全体の70%が腸の中に存在します。腸内環境が改善して、悪玉菌が減ることで、免疫細胞が活性化するため免疫力がアップします。そのため、悪玉菌の攻撃から口の中の粘膜を守ることができるのです。
腸の中の善玉菌は様々なビタミンを作り出します。その中のビタミンB群は体中の粘膜を健康に保つ効果があります。そのため腸内環境を改善して善玉菌が増えると、ビタミンB群が多く作られ、口の中の粘膜が健康で丈夫なものになるため、悪玉菌の攻撃にも耐えられるのです。
既に説明した通り、ヨーグルトを食べることで、口の中の悪玉菌を減らすことができます。口内炎を引き起こす悪玉菌自体が減って弱体化するため、口内炎を予防することができます。
このようにヨーグルトは口内炎の3つの要素の全てに効果があります。口内炎に悩んでいる方は普段からヨーグルトを食べる習慣を持つと良いのです!
口内炎の原因と口内炎予防にヨーグルトが効果的な理由については、こちらの記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ 口内炎ができる理由!腸内環境の悪化がなぜ影響するの?
まとめ
口臭は口内環境と腸内環境の両方が関係しますが、ヨーグルトはそのどちらにも効果があります!
しかし、ヨーグルトを食べたからといって、すぐに効果が出るわけではありません。毎日食べ続ける習慣にすることが大切です。そうやって続ける事で徐々に改善していくので、普段の食生活にヨーグルトを取り入れていってください!
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