希少糖のプシコースの効果!もしかすると整腸作用があるかも!?
最近、希少糖に健康効果があるといって、使われることが増えてきました。
その中でも特に話題なのが、プシコースという希少糖です。プシコースはカロリーがほぼゼロであるだけでなく、血糖値の上昇速度がとても緩やかになるという特徴があります。
そのため、糖尿病の人でも好きなだけ食べて大丈夫な糖として、注目されています。
更に、私個人としては、もっと他の効果を期待しています。それは整腸作用です!
糖分は全般的に腸内細菌のエサになる物質です。希少糖も人間には消化吸収できないだけで、糖であることに変わりはありません。そうであれば、カロリーがほぼゼロで整腸作用のある夢の甘味料ということになります。
というわけで、今回は希少糖のプシコースの効果と、腸内細菌を増やす整腸作用があるかどうかについてお伝えします!
目次
プシコースの効果とは?
では、早速プシコースの効果を見ていきましょう。
希少糖とは自然界にほとんど存在しない貴重な糖なので、そう呼ばれています。希少糖には様々な種類がありますが、話題になっているのは何と言ってもプシコースという希少糖です。
そのプシコースには次のような特徴があります。
- 人間には消化できない
- 他の糖分の吸収を妨げる
順番に解説します。
人間には消化できない
実は人間が吸収できるのは、ブドウ糖や果糖などのごく一部の糖です。他の糖は消化酵素を使って、ブドウ糖や果糖に分解してから吸収するのです。
人間がでんぷんや砂糖を消化吸収できるのでは、それらの消化酵素を持っているからです。
しかし、人間にはプシコースを消化する酵素がありません。ブドウ糖や果糖に分解できなければ、人間には吸収できないので、カロリーは砂糖の0.3%と、ほぼカロリーゼロなのです。
糖分の吸収を妨げる
プシコースの嬉しい健康効果は、カロリーゼロというだけではありません。
実は他の糖分の吸収も妨げてくれるのです。
人間の小腸の壁にはブドウ糖を吸収するための穴が開いています。様々な糖分は消化されてブドウ糖になると、その穴から吸収されるのです。
しかし、プシコースはブドウ糖を吸収するための穴にハマってしまします。プシコースがハマってしまった穴からはブドウ糖は吸収できなくなってしまいます。そのため、糖分が吸収される速度が遅くなり、血糖値の上昇速度も遅くなるのです!
カロリーゼロの甘味料はたくさんありますが、プシコースの場合は他の糖分の吸収も妨げるというところが、大きな特徴なわけです。
しかし、もしかするとプシコースには整腸作用もあるかもしれません。次はそのことについて見ていきましょう!
希少糖は腸内細菌のエサになる?
最初にも書いた通り、糖分は腸内細菌のエサになります。
プシコースは人間には消化吸収ができないので、そのまま大腸まで届きます。もし、腸内細菌のエサになるなら、この記事に書いているオリゴ糖と同じ仕組みで、整腸作用があるはずです!
⇒ ヨーグルトにオリゴ糖の効果!効くのは便秘だけじゃない!
オリゴ糖と違って、プシコースは今では果糖を微生物で発酵させることで、安く大量に作ることができます。
というわけで、希少糖の腸内細菌への影響を色々と調べたところ、希少糖の腸内細菌への影響を調べた実験の情報を見つけました。
香川県産業技術センター発酵食品研究所の研究グループが、29種類の腸内細菌に対して、様々な希少糖を加えたところ、その中のD-タガトースをエサにして、腸内細菌が増えたというのです。
⇒ 希少糖の腸内細菌への影響
あら…タガトースしかエサにできなかったみたいです。残念ながらプシコースでは腸内細菌は増えなかったみたいですね…。
タガトースのカロリーは砂糖の4割程度ですが、血糖値上昇を抑える効果は確認されてません。それでも、整腸作用があるなら、とても素晴らしい甘味料ですが、今のところは甘味料としては販売されてないみたいです。
しかし、腸内細菌は無数に存在します。中にはプシコースをエサにできる善玉菌だっているかもしれません。
今後の研究に期待したいですね~。
まとめ
プシコースが腸内細菌のエサになるなら、カロリーゼロで血糖値の上昇速度も遅い、夢の甘味料だったのですが、今のところはそうじゃないみたいです。
でも、プシコースはカロリーがゼロである上に、他の糖分の吸収を妨げる効果があります。
そのため、食後の血糖値の上昇速度を抑える効果があります。
血糖値の上昇速度が遅いと次のようなメリットがありますよ!
- 糖尿病の人でも気にせず使える
- お腹が減りにくくなるので、ダイエットが楽になる
個人的には2つ目の効果が嬉しいですね!
皆さんもプシコースを上手に使って、健康な食事を楽しんでくださいね!
[…] ※参考 あなたの知らないヨーグルトの世界 […]