ビフィズス菌を増やす方法!間違った3つの方法とは!?
私はお腹が弱いため、お腹の調子を整えるために、様々な方法を試しています。その中の一つに腸の中のビフィズス菌を増やすというのがあります。
腸の中の善玉菌の代表であるビフィズス菌を増やすことは、お腹の調子を整えるだけでなく様々な健康効果があるので、確かにとても良いことです!
しかし、肝心のビフィズス菌を増やす方法をインターネットなどで調べてみると、矛盾する情報や怪しい情報があったりと、どれが本当の情報なのかよく分かりません。
そこで、どうすればビフィズス菌を増やすことができるのかをちゃんと調べてみました。
今回はビフィズス菌を増やすために良いとされる3つの間違った方法と、正しい方法を紹介します!
目次
ビフィズス菌を増やすとされる方法
ビフィズス菌を増やすとされている方法の多くは、乳酸菌にも様々な種類がいるということを分かっていないで、言っているものが多いように感じます。
一般的に乳酸菌を増やすと言われている方法には、次のようなものがあります。
- ビフィズス菌入りヨーグルトを食べる
- 生きたまま腸まで届くビフィズス菌を選ぶ
- ビフィズス菌サプリメントを飲む
まずはこれらの方法の間違いを説明していきます。
ビフィズス菌入りヨーグルトを食べる
最もよく言われるのは、ビフィズス菌入りのヨーグルトを食べるというものです。しかし、ビフィズス菌入りのヨーグルトを食べても、生きて腸に届くビフィズス菌はごくごくわずかです!下手をすると1個もいないことも考えられます。
理由は次の2つです。
- ビフィズス菌は酸素に触れると死ぬ
- ビフィズス菌は胃酸にとても弱い
ビフィズス菌は酸素に触れると死んでしまう細菌です。そのため、ヨーグルトのパッケージを開けて酸素が入った時から、ヨーグルトの中のビフィズス菌はどんどん死んでいきます。開けてすぐに食べないと最悪の場合、食べる時には既にビフィズス菌は全滅していることもあります。
ビフィズス菌は生命力の弱い乳酸菌のため、胃酸に触れるとほぼ全滅です。もちろん少しは腸まで届きますが、腸の中のビフィズス菌を増やすほど多くのビフィズス菌が生き残ることはありません!
生きたまま腸まで届くビフィズス菌を選ぶ
「生きたまま腸まで届く」とうたっているビフィズス菌入りヨーグルトを選ぶと良いというのもあります。
しかし、そういったヨーグルトが「生きたまま腸まで届く」といっているのは、ビフィズス菌の事ではなく、そのヨーグルトに入っている他の植物性乳酸菌の事なのです。
ビフィズス菌はとても生命力が弱いので、「生きたまま腸まで届く」と言えるほど生命力が強いビフィズス菌は今のところ見つかっていません!
ビフィズス菌サプリメントを飲む
ビフィズス菌のサプリメントを飲むと良いというのは、いかにも効果がありそうな気がしますが、これも怪しいです。
ビフィズス菌をサプリメントで取っても、結局は酸素や胃酸に触れればビフィズス菌のほとんどは死滅してしまいます。
中には「胃や小腸を通過して、大腸で溶けるカプセルに包まれているので、生きたまま大腸まで届く」とうたっているサプリメントもあります。そういったサプリメントであれば、ビフィズス菌を増やす効果があるかもしれません。
それでは、なぜビフィズス菌は生きたまま腸まで届けることが困難なのでしょうか?その理由を見てみましょう!
ビフィズス菌は貧弱な細菌
ビフィズス菌は乳酸菌の中でも、生命力が弱い部類の菌です。酸素に触れると死んでしまう偏性嫌気性細菌という部類の細菌です。そのため、生息できる場所は動物の腸の中に限られます。
腸の中といっても、小腸にはまだ酸素が存在しているため、ビフィズス菌が存在するのは、酸素が全くない大腸の中です。
ビフィズス菌はこのように動物の腸の中でした生きられないため、動物性乳酸菌とも呼ばれます。
更にビフィズス菌が住んでいる腸の中は常に動物が食べた食べ物が存在するため、ビフィズス菌は常に豊富な栄養がある環境にいます。つまり、逆に言えば栄養が乏しい環境では、生きていけないのです。
このようにビフィズス菌が生きるための環境には、いくつもの条件が必要で、どれかが欠けてもビフィズス菌は生きていけません。
一方で、乳酸菌の中には植物の表面など、自然界に広く生息していている種類もいます。これらの乳酸菌は乾燥や熱、紫外線にも耐える強い生命力を持っています。
これらの乳酸菌は胃酸などでも、死ににくいため、生きたまま腸に届くことができるのです。
動物性乳酸菌と植物性乳酸菌の違いについては、こちらの記事に更に詳しく書いたので、良ければご覧ください!
⇒ 乳酸菌の植物性と動物性!違いと特徴を簡単解説!
じゃあ、こんなに貧弱なビフィズス菌はどうやったら増やすことができるのでしょうか?今度はビフィズス菌を増やすための正しい方法をお伝えします!
ビフィズス菌を増やす正しい方法
ビフィズス菌を増やすためには、食べ物やサプリメントで外からビフィズス菌を取るという考え方を捨てることが必要です。
もちろん外からビフィズス菌を取っても少しは生きて腸まで届きます。しかし、増やすほど多くのビフィズス菌を取るのは困難です。
そこで、既に腸の中にいるビフィズス菌を増やすという考え方がとても重要です。
ビフィズス菌を増やす方法ための正しい方法は次の3つです!
- ヨーグルトを食べる
- 水溶性食物繊維を食べる
- オリゴ糖を摂取する
なぜこれらの方法がビフィズス菌を増やすのかについて、順番に説明していきますね!
ヨーグルトを食べる
まずは基本中の基本の方法であるヨーグルトを食べるです。ビフィズス菌入りのヨーグルトを食べてもダメと言ったばかりなのに、なんでって思いますよね?
ヨーグルトの中に入っているビフィズス菌は腸まで届くことはありませんが、実は既に腸の中にいるビフィズス菌を増やす効果はあります。
ヨーグルトの乳酸には腸内環境を酸性にして、悪玉菌を減らす効果があります。また、ヨーグルトの中の乳酸菌が作った物質や、乳酸菌の死骸には、腸の中のビフィズス菌を含む善玉菌を増やす効果があるのです!
ヨーグルトを食べても胃酸によって、多くの乳酸菌は死んでしまいますが、こうした理由からヨーグルトは腸内環境をビフィズス菌が増えやすい環境に変えてくれるのです。
乳酸菌が死んだヨーグルトでも大丈夫な理由は、こちらの記事に詳しく書いたので、良ければご覧ください!
⇒ 乳酸菌が殺菌されているヨーグルト!効果や意味はあるの?
水溶性食物繊維を食べる
腸の中のビフィズス菌を増やすには、ビフィズス菌が好きな食べ物を食べることが最も効果的です。
ビフィズス菌が好きな食べ物の代表的な物は水溶性食物繊維を多く含む野菜や果物、海藻です。
例えばごぼうに多く含まれているイヌリンや果物全般に含まれているペクチン、海藻全般に含まれているフコダインなどは代表的な水溶性食物繊維です。
これらの水溶性食物繊維は、腸の中のビフィズス菌を増やす効果があります。また、水溶性食物繊維を多く含む食材は、おおむね不溶性食物繊維も多く含むため、排便を促す効果も同時に期待できます。
水溶性食物繊維の効果については、こちらの記事に更に詳しく書いてあります!
⇒ 食物繊維には水溶性と不溶性がある!違いと効能を解説!
オリゴ糖を摂取する
ビフィズス菌はオリゴ糖が大好物です。実は赤ちゃんはヨーグルトも乳酸菌サプリも飲んでいないのに、赤ちゃんの腸の中は、ビフィズス菌で溢れています。
実は母乳にはオリゴ糖が多く含まれているため、母乳で育った赤ちゃんの腸内環境は、人間の一生の中で最も良い状態なのです。
しっかりとオリゴ糖を含む食品を取っていれば、自然に腸の中のビフィズス菌は増えていきます。
オリゴ糖は次のような食品に比較的、多く含まれています。
【オリゴ糖を多く含む食べ物】
- ごぼう
- てん菜
- にんにく
- 玉ねぎ
- アスパラガス
- 大豆食品
- バナナ
- リンゴ
- はちみつ
食べ物だけから十分なオリゴ糖を取るのは、難しいですが、自然由来のオリゴ糖は効果が高いので、普段から意識して取ようにすると良いです!
オリゴ糖の健康効果については、こちらの記事に更に詳しく書きました。色々と凄い効果があるので、良ければご覧ください!
⇒ ヨーグルトにオリゴ糖の効果!効くのは便秘だけじゃない!
まとめ
今回はビフィズス菌を増やすための間違った方法と正しい方法についてお伝えしました。
ポイントはビフィズス菌は外から取るという考え方ではなく、既に腸の中にいるビフィズス菌を増やすという考え方が正しいということです。
おさらいするとビフィズス菌を増やす方法は次の3つです。
- ヨーグルトを食べる
- 水溶性食物繊維を食べる
- オリゴ糖を摂取する
特にオリゴ糖を摂取することが最も効果が高いのですが、オリゴ糖は自然界の中でも希少な糖のため、食品から十分な量を取るのは難しいです。
そのため、オリゴ糖のサプリメントなどで、意識して取るようにすると良いと思います。
⇒カイテキオリゴ
是非、正しい方法で腸の中のビフィズス菌を増やしてくださいね!
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