ヨーグルトを食べるのに良い時間!効果的なのはいつなの?
ヨーグルトは健康効果の高い食品として注目されるようになってから、かなりの時間が経ち今では健康食品の一つとしてすっかり定着しました。最近は色んな研究が進んで、ヨーグルトの健康効果を引き出すための食べ方も色々と分かってきています。そのうちの一つにヨーグルトを食べるのに適した時間はいつなのか?というものがあります。
私は毎朝ヨーグルトを食べるようにしているのですが、色々と調べてみるとヨーグルトは夜に食べると良いと言われているようです。ヨーグルトといえば朝に食べる物というイメージがあるので、いつも朝に食べていたんですが、果たして本当に夜が良いのでしょうか?
今回はヨーグルトを食べるのに効果的な時間はいつなのかについてお伝えします!
目次
ヨーグルトの効果が発揮される時間はいつ?
色々と調べてみるとヨーグルトを食べる時間で良いとされるのは、夜というのが最近の主流の意見のようです。まずは夜が良いと言われている理由について調べてみました。
夜が良いと言われている理由
夜が良いと言われている理由を調べてみるとほとんどが、「ダイエットに効果的だから」という理由でした。というわけで、夜のヨーグルトを勧めているWebサイトを調べて、良いとされている理由をまとめてみようと思ったのですが、実はよく分かりませんでした。どれも根拠が曖昧で納得感が得られない記事ばかり…。しかし、一応、良いとされている理由を挙げると次のようなものでした。
- 夜の22時~朝の2時は腸のゴールデンタイム
- 腸の中にヨーグルトの乳酸菌が長く留まるから
- ヨーグルトには脂肪燃焼効果がある
この時間帯は副交感神経が優位になる時間なので、腸は排泄のために活発に働く時間です。そのためにこの時間帯は腸のゴールデンタイムと呼ばれているのですが、排泄をスムーズにするためには腸に負担を書けないことが重要なので、夕食にヨーグルトを食べることよりも、夕食の食べる量を少なくする方が効果的なはずです。
ヨーグルトの乳酸菌はほとんどの種類は腸に定着することはありません。また、そもそも胃酸でほとんど死滅してしまうため、たかが数時間程度、腸に長く留まったからといってさほど差が出るわけではありません。むしろ食べた物はさっさと排泄してしまう方が、悪玉菌が増える前に一緒に排泄してしまえるので、食べ物は必要以上に腸に留めておかないことが腸のためには良いのです。
一部のサイトには夜のヨーグルトには脂肪燃焼効果があるとも書いています。確かにヨーグルトに含まれるアミノ酸の中には脂肪燃焼効果があるものがあります。しかし、夜に食べる方が脂肪燃焼効果が高いという根拠は説明されてませんでした。
結局調べてみてもモヤモヤした感じしか残りませんでした…。というわけで、従来の朝に食べると良い理由について調べてみたところ、こんな研究結果を見つけました。
ヨーグルトはなぜ朝が良い?
グリコ乳業の商品開発研究所が行った「ヨーグルトの効果的な食べ方に関する研究」では、ヨーグルトを食べる時間はいつが良いのかについての実験を行い、その結果、ヨーグルトの整腸作用が得られるのは朝に食べる事と結論付けられています。
実験の内容は次のようなものです。
★実験方法
便秘傾向のある20歳~23歳の女性56人を朝、昼、夜のそれぞれにヨーグルトを食べる3つのグループに分け、4週間の間、食後30分以内に90gのヨーグルトを毎日食べてもらいました。
★結果
それぞれのヨーグルトを食べ始める前と後の排便回数を調べた結果次のようになりました。
【朝食後のグループ】
ヨーグルトを食べてからの経過期間 | 回数 |
---|---|
食べる前 | 4.9回 |
1週間~2週間 | 6.2回 |
3週間~4週間 | 6.4回 |
【昼食後のグループ】
ヨーグルトを食べてからの経過期間 | 回数 |
---|---|
食べる前 | 4.7回 |
1週間~2週間 | 4.8回 |
3週間~4週間 | 5.3回 |
【夕食後のグループ】
ヨーグルトを食べてからの経過期間 | 回数 |
---|---|
食べる前 | 5.2回 |
1週間~2週間 | 5.7回 |
3週間~4週間 | 6.0回 |
この実験は便秘に対する効果を調べていて、ダイエットの効果を調べたものではありませんが、便秘が解消されるということは老廃物が排泄され、新陳代謝が上がって脂肪燃焼効果が上がります。疲れにくい体になり、ダイエット効果も得られます。
実験ではやはり朝のヨーグルトが効果的という結果になりました。では、なぜ朝のヨーグルトの方が効果があるのでしょうか?考えられる理由は次の二つです。
【朝のヨーグルトが良い理由】
- 朝は排泄の時間だから
- 規則正しい食生活が排便を促す
朝は体が便や尿などで老廃物を排泄する時間です。この時間帯は食べる量は最低限にして、消化も良いものを食べる方が良いのです。そのためヨーグルトのような軽い食事は胃腸の負担が少ないので、適しています。
忙しい生活をしていると朝食を抜く人が多いのですが、朝食を抜くと腸の働きも鈍り新陳代謝が落ちてしまいます。食べ過ぎも良くありませんが、朝食を全く抜いてしまうことも腸の働きの低下につながり、便秘の原因になるのです。
やっぱり、ヨーグルトは朝に食べるのが効果的なようです。しかし、いくら朝に食べるのが良いと言っても毎日同じものを食べるのは飽きが来てしまいますよね?そこで、朝食におすすめのヨーグルトの食べ方を紹介します!
朝におすすめのヨーグルトの食べ方
ヨーグルトの健康効果を発揮するための食べ方には色々ありますが、朝にヨーグルトを食べるなら、押さえておきたいポイントは次の2つです!
- 一度に食べる量は100g~300g程度を目安にする
- 人肌程度の温度に温める
ヨーグルトは高カロリーな食品ですし、食べ過ぎは単純に胃腸の負担を増します。たくさん食べれば良いというものでもないので、適量を食べるようにしましょう!
冷たい物を食べるのは胃腸の機能を低下させるため、新陳代謝が落ちて、便秘や内臓脂肪の増加を招くため、逆効果です。電子レンジなどで軽く温めて、胃腸の負担を減らしましょう!
この2つのポイントを抑えていれば基本的にどんな食べ方でも大丈夫です。
そこで、おすすめの食べ方として紹介したいのは、ヨーグルトスムージーです。葉物の野菜、果物、ヨーグルトをミキサーにかけてペースト状にして飲むと、胃腸の負担も少なく、植物栄養素も取れるため一石二鳥です!出来上がったスムージーが冷たい場合は、少しだけ電子レンジで温めてください。温めすぎると野菜や果物の酵素が壊れてしまうので要注意です。
スムージーの作り方はこちらの記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください。
⇒ ヨーグルトの美肌効果!美しい肌になる3つの理由とは?
まとめ
なぜこれほどまでに夜が良いという情報が広がってしまっているのかは不明ですが、ヨーグルトはやはり朝が一番効果的でした。しかし、ヨーグルトの健康効果を得るために大切なことは朝に食べるだけではなく、毎日食べることも重要です!
ヨーグルトはすぐに効果が出る万能薬ではないので、継続して食べることができるように食べ方も工夫して、毎日食べ続けてくださいね!
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