ヨーグルトは便秘に効かないの!?逆効果の食べ方をするな!
私はとてもお腹を壊しやすい体質のため、ヨーグルトを食べています。私に限らずお腹の調子を整えるためにヨーグルトを食べている人は多いと思います。
中でも便秘解消を目的にして食べている人が一番多いのではないでしょうか?しかし、中にはヨーグルトを食べているのに便秘が改善しないという人もいます。一体なぜ便秘に効かないのでしょうか?
私の妻も便秘に悩んでいますが、ヨーグルトを食べてもなかなか改善しませんでした。実はそういう人はヨーグルトの食べ方を間違っています。ヨーグルトは便秘解消の万能薬ではないので、過信してはいけないのです。
では、正しい食べ方とはどういうものなのでしょうか?
そこで、今回はヨーグルトが便秘に効かない時の理由と正しい食べ方をお伝えします。
目次
ヨーグルトが便秘に効かない理由
ヨーグルトを食べているのに便秘が改善しないという人は、実は結構多いのではないかと思います。
なぜならヨーグルトは腸内環境を改善する効果がある食べ物であって、直接便秘を改善する効果があるわけではないからです!
腸内環境が改善すると、腸が元気になり、オマケとして便秘も改善すると考えた方が近いのです。
そのため、ヨーグルトを食べても便秘が解消しない場合は、次のような腸内環境以外の原因が考えられます。
- ストレス
- 食生活の乱れ
- 便秘
これらはヨーグルトを食べたからといって、解消できるものではありません。
なぜこれらが便秘の原因になるのか順番に説明します!
ストレス
胃腸の消化機能は自律神経がコントロールしています。
普段、胃腸が活発に動くのは副交感神経が優位になっている時です。そして、交感神経が優位になっている時には、消化機能は休止状態になるのです。
副交感神経はリラックスしている時に優位になり、仕事中や運動中などは交感神経が優位になります。そのため、活発に活動している昼間は、消化機能は低くなっているのです。もし、仕事などで強いストレスを感じると、交感神経は更に優位になり、消化機能は停止します。
そうなると、腸の活動は停止するため、食べ物が腸の中に長くとどまり便秘になるのです。この状態ではヨーグルトは何の効果もありません。
このように実はストレスは便秘や下痢の大きな原因になります。詳しくはこちらの記事に書いているので、良ければご覧ください。
⇒ 過敏性腸症候群の原因と症状!その下痢や便秘の理由はストレスかも!
食生活の乱れ
便秘は腸の疲労も原因の一つです。
次のような食生活は腸を疲れさせます。
- お酒の飲み過ぎ
- 食べ過ぎ
- 辛い物の食べ過ぎ
- 消化が悪い食べ物(揚げ物や肉など)
実は人間の体にとって、食べた物を消化することはとっても重労働なことです。
ただでさえ消化は大変なのに、更に負担が増すような食生活をすると腸は疲れ果てて便秘になってしまうのです。そんな疲れた腸に対してヨーグルトを食べても、更に負担が増えるだけなので逆効果です。
便秘
ヨーグルトを食べても便秘が改善しない理由は、便秘だからって何を行ってるのか意味不明に思われるかもしれません。
実は既に便秘の人がヨーグルトを食べても効果はありません!
便秘は腸の中に食べ物が詰まっている状態です。そこに更に食べ物が追加されると、腸の負担が増して更に便秘が悪化します。
ヨーグルトは便秘を予防する効果があるのであって、今現在腸の中にある食べ物を外に押し出す効果は無いのです。
では、便秘を解消するための正しいヨーグルトの食べ方とはどのようなものなのでしょうか?
次は便秘解消のための正しいヨーグルトの食べ方を見ていきましょう。
便秘解消のための正しい食べ方
世の中では「ヨーグルトには便秘解消効果ある」とまことしやかに言われています。しかし「ヨーグルトには便秘予防効果がある」と言った方が正しいのです。
このヨーグルトの便秘予防効果を発揮するには、まずは便秘を解消することから始める必要があります。
具体的には次のような流れで進めていきます。
- 断食する
- 水分を取る
- 排便する
- プロバイオティクスとプレバイオティクスを取る
1つずつ順番に解説していきます。
断食する
食べ物の消化は腸にとってとても負担になることです。そのため、新たな負担になる食事を控えることで、今ある食べ物の消化と排泄の邪魔をしないようにします。
完全に断食するのが理想ですが、難しい場合は朝食を抜くかごく軽い物にするのがおすすめです。
昼間は交感神経が優位になる時間なので、その時間帯は食事をしない方が、腸の負担を軽くできるからです。
水分を取る
よく便の理想的な固さは練り歯磨きくらいと言います。
しかし、腸の中で水分が吸収されると、便は固くなっていきます。そして、長い時間、腸の中に留まっていればいるほど、どんどん便は固くなってしまいます。
そこで、断食しつつも、水分を多めに取ることで、便が柔らかくなるようにしましょう。
排便する
断食と水分摂取をしながら排便があるまで待ちます。便秘を解消するには、これが一番の方法です。
また、腸の機能は副交感神経が優位な時ほど活発になります。そのため、休日などのストレスの無いリラックスできる時が、便秘解消のためのゴールデンタイムです。
そのため、便秘の時は休日の朝ご飯を抜いて、排便があるまでゆっくりとリラックスしているのがおすすめです!
プロバイオティクスとプレバイオティクスを取る
腸の中が綺麗になったら、ここからがスタートです。
プロバイオティクスと言われる、ヨーグルトを始めとした乳酸菌発酵食品や、プレバイオティクスと言われる食物繊維やオリゴ糖を含む食品を食べて、腸内環境を改善します。
便秘をすると、腸の中の悪玉菌が増えて、腸内環境が悪化した状態になっています。腸の中が空っぽになったこの時に、善玉菌が増える食生活に変えて、便秘しにくい腸内環境にリセットするのです。
このようにして便秘しにくい腸内環境を保つ事が大切ですが、もし、また便秘してしまったら、同じようにして便秘を解消するようにしてください。
便秘解消のためには、腸の負担を軽くしてあげるという事を忘れないでください!
便秘の原因を知ることが大切
このように便秘を解消するには、自分の便秘の原因を知ることがとても大切です。
ヨーグルトは腸内環境を改善し、その結果便秘しにくい腸にする効果があります。
しかし、多くの人は、ストレスや腸の疲労が原因で便秘をしていることが多いのです!
私の妻もヨーグルトを食べるよりも、朝起きてから仕事に出かけるまでの間、少しリラックスした時間を過ごしているとトイレに行きたくなるそうです。これはリラックスしていることで、副交感神経が優位になったからと考えられます。
このように自分の便秘の原因を知っていれば、それだけでも十分に便秘解消の効果があります。
そして、ヨーグルトは下剤ではありません。ヨーグルトで便秘が解消すると思うのは間違いなので、注意してくださいね。
まとめ
ヨーグルトには便秘解消効果があると思い込んでいる人が多いのですが、ヨーグルトには下剤のような効果はありません。
あくまでも腸内環境を改善して、腸を元気にして、その結果便秘予防に役立つというものです。
便秘自体はヨーグルトで改善することはできないので、次のようにして便秘を解消してから、ヨーグルトを食べてくださいね。
- 断食する
- 水分を取る
- 排便する
- プロバイオティクスとプレバイオティクスを取る
便秘を解消するための基本は、とにかく腸の負担を軽くしてあげることです。
もし、また便秘になってしまった場合は、一旦便秘を解消してから、またヨーグルトや食物繊維を取る方が効果的です。
是非、正しいヨーグルトの食べ方を守って、便秘知らずの生活をしてくださいね!
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