納豆の栄養の健康効果!血液サラサラ効果は嘘なの!?



納豆は粘りと独特の臭いが特徴の日本人が大好きな食べ物です。栄養がありお腹にも良く、健康効果が高い食べ物というイメージです。

一時期はテレビ番組などで盛んに健康に効果があると言われてブームになり、スーパーでも売り切れる所が続出しました。

そんな納豆の健康効果の一つに、血液がサラサラになるというものがあります。ブームの頃は色々な健康効果が言われていましたが、果たして血液サラサラ効果って本当だったのでしょうか?

私自身、結局のところ納豆の本当の健康効果というものが、よく分かっていないため、今回色々と調べてみました。

というわけで、今回は納豆の栄養や健康効果の真実と嘘についてお伝えします。

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目次

納豆の栄養成分

納豆の健康効果を見ていく前に、まずは納豆のことをおさらいする必要があります。

そのために最初に栄養成分を見ていきましょう。

【納豆の栄養成分】
名前 100g当た来の含有量 備考
カロリー 200Kcal
炭水化物 12.1g そのうちの6.7gが食物繊維
水溶性食物繊維 2.3g
不溶性食物繊維 4.4g
脂肪 10.0g
たんぱく質 16.5g
ビタミンB 0.07mg
ビタミンB2 0.56mg
ビタミンB3 1.1mg
ビタミンB6 0.24mg
ビタミンB7 18.2μg
ビタミンB9 120μg
ビタミンE 0.5mg
ビタミンK 600μg 1日に必要な量の5倍以上!
ナトリウム 2mg
カリウム 660mg
カルシウム 90mg
マグネシウム 100mg
リン 190mg
3.3mg
亜鉛 1.9mg
セレン 16μg

こうして納豆の栄養成分を見てみると非常に栄養素が豊富であることが分かります。たんぱく質や食物繊維、ビタミンB群やミネラルと、単純に食品としても非常に優秀です!

しかも、この栄養成分の数字には現れない優れた健康効果が隠されています。

次は納豆に隠された健康効果を見ていきましょう。

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納豆の健康効果

納豆に含まれる栄養素は多岐に渡っていて、単に食品としても非常に優秀です。

しかし、それだけが納豆の凄さではありません。

特徴的なのはこの3つです。

  • 善玉菌を増やす
  • 抗菌作用
  • 豊富なビタミンK


納豆ならではのこれらの健康効果について、順番に解説していきますね。

善玉菌を増やす

納豆には整腸作用があるというのは、誰でもなんとなく抱いているイメージだと思います。

実はこの整腸効果は納豆菌よりも、納豆に含まれている水溶性食物繊維によるものが大きいのです。

納豆に含まれている水溶性食物繊維はごぼうと同じ量です。不溶性食物繊維と合わせるとなんとごぼう以上の食物繊維が含まれているのです!

納豆には食物繊維が豊富というイメージはあまりないので、意外かもしれませんが、大腸に元々いる善玉菌を増やす効果が非常に高い食品なのです!

ちなみに食物繊維の整腸作用については、こちらの記事に書いているので、良ければ参考になさってください。
乳酸菌にはオリゴ糖と食物繊維!乳酸菌のエサで腸内環境改善!

抗菌作用

納豆には強い殺菌効果があります。

病原性大腸菌のO157やサルモネラ菌に対する抗菌効果があることが分かっています。また、昔は赤痢や腸チフスなどの食中毒の症状をやわらげるために納豆を食べたりもしていました。

納豆がこのような抗菌効果を示す理由は、納豆に含まれているジピコリン酸という物質のおかげです。

ジピコリン酸にはこれらの病原菌に対する抗菌作用があることが分かっています。

納豆は腸内環境を改善するだけでなく、お腹を壊しやすい人には、非常に良い食品と言えますね!

豊富なビタミンK

納豆の栄養素の中で、特に多いのがビタミンKです。納豆100gには1日に必要な量の5倍以上のビタミンKが含まれています。

このビタミンKには、骨の細胞の形成を助ける働きがあるため、骨粗鬆症を予防する効果があります。

また、動脈にカルシウムが付着する動脈石灰化を防ぐ働きがあるため、動脈硬化の防止の効果もあります。

ちなみにビタミンKには血液の中の血小板が正常に固まるために必要な物質です。そのため、ビタミンKを取り過ぎると血栓ができると勘違いする人がいますが、血小板は血管が傷ついて、血液が空気や異物に触れた時に固まるものです。

血管の中を流れている血液が、ビタミンKを取り過ぎることで突然固まり出すなんてことはないのでご心配なく。

というわけで、ここまでは納豆の健康効果を見てきましたが、納豆と言えば血液がサラサラになる効果が、最も有名です。

しかし、実はこの血液サラサラ効果に関しては、現在は賛否両論があります。なぜ否定する意見があるのでしょうか?

今度は納豆の血液サラサラ効果の真相について見ていきましょう。

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血液サラサラは嘘!?

納豆には血液中の血栓を溶かしたり、血液の流れをサラサラにする効果があると言われています。

その理由は納豆に含まれるナットウキナーゼという酵素に、血栓を溶かす効果があるからです。

血液が固まりである血栓に、ナットウキナーゼを加えると、血栓が溶けることが分かっています。そのため、納豆を食べると血栓ができにくくなり、血液がサラサラになるというのです。しかし、これには一つの無理があります。

実は納豆を食べてもナットウキナーゼがそのまま吸収されて、血液中を流れてくれるわけではないからです。酵素は基本的にたんぱく質なので、胃酸によって消化され、小腸の中でアミノ酸にまで分解されてから吸収されます。

ナットウキナーゼを血管に注射で注入するなら別ですが、納豆を食べることでは、血液サラサラ効果は得られないというのが真相なのです!

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まとめ

納豆はやっぱりとても健康効果の高い食品でした!

単に色々な栄養素が含まれているというだけでなく、数字には現れない次のような健康効果があります。

  • 善玉菌を増やす
  • 抗菌作用
  • 豊富なビタミンK


納豆の健康効果を改めて調べ直してみると、今までのイメージとは違う健康効果や、当たり前と思っていた効果が実は怪しいものだったりしました。

ちゃんと自分で勉強して理解することって大切ですね!

いずれにしても納豆はとっても体に良い食品なので、毎日の食事に上手に取り入れてくださいね!


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