ヨーグルトの下痢の改善効果は本当?間違えると逆効果!
ヨーグルトには整腸効果があるというのは、改めて言うまでもないことですね。私も元々お腹が弱く、すぐにお腹を壊してしまうので、毎日ヨーグルトを食べているのですが、お腹を壊すことがかなり減ったと実感しています。
しかし、中にはヨーグルトを食べて更に下痢が悪化したという話も良く聞きます。果たしてヨーグルトには本当に下痢の改善効果はあるのでしょうか?実は正しい食べ方をしないとヨーグルトで下痢が悪化してしまうことがあるのです。
そこで、今回はヨーグルトで下痢を改善するための正しい食べ方についてお伝えします。
目次
ヨーグルトで下痢は治るの!?
整腸作用があると言っているのに、下痢が悪化してしまっては話になりませんよね?一体なぜヨーグルトを食べて下痢が悪化してしまう人がいるのでしょうか?
ヨーグルトで下痢が悪化する理由
ヨーグルトを食べて下痢を悪化させてしまうことには理由があります。大抵は間違ったヨーグルトの食べ方をしているのが原因です。
ヨーグルトの間違った食べ方には次のようなものがあります。
- ヨーグルトが冷たい
- 乳糖不耐症なのに食べている
- 入れている糖分が合わない
- 胃腸が疲れている
ヨーグルトで下痢を改善するためにも、これらがなぜ間違った食べ方なのかを知ることは重要なことです。一つずつ掘り下げて見ていきましょう!
ヨーグルトが冷たい
人間の体は36℃前後で最も高い機能を発揮するようにできています。それは胃腸も同じです。
冷たい飲食物は胃腸を冷やすため、胃腸の機能を低下させてしまいます。消化機能が低下すれば当然食べた物を消化する力が弱くなるため、消化不良を起こしてしまいます。
ヨーグルトはどの家庭でも冷蔵庫に保管していると思いますが、冷蔵庫から出したばかりの冷たいヨーグルトを食べることは、胃腸には負担になります。冷たいヨーグルトを食べただけですぐに下痢をすることは少ないですが、他にも消化に良くない物を食べていたり、体調が悪いなどの条件が重なると下痢をしやすくなります。
乳糖不耐症なのに食べている
牛乳には乳糖という糖分が含まれています。人間はこの乳糖を消化吸収する消化酵素を持っていますが、中には乳糖を分解する消化酵素を持たない人もいます。このような人が牛乳を飲むとお腹を壊して、下痢をしてしまうのです。このような症状を乳糖不耐症といいます。
乳酸菌はこの乳糖を分解して発酵するため、ヨーグルトは乳糖が少なく、乳糖不耐症の人でも大丈夫と言われていますが、実はヨーグルトの状態でも乳糖は牛乳の時の20%~30%は存在しているのです。そのため、実際にはヨーグルトでもお腹を壊してしまう人はいるのです。
乳糖不耐症については、こちらの記事により詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ 牛乳とヨーグルトの比較!違いや健康効果を徹底検証!
入れている糖分が合わない
牛乳の乳糖を消化できないのと同じように、人によっては消化することができない糖が存在します。例えば虫歯予防に良いとされるキシリトールという糖も人によっては、消化することができないため、乳糖不耐症と同じように下痢の原因となってしまいます。
ヨーグルトは酸っぱいので、甘くして食べやすくしたいところですが、入れる糖分が自分の体と合うかどうか意識することが大切です。
胃腸が疲れている
胃腸が疲れ切っている場合も下痢をする原因になります。暴飲暴食や病気などで胃腸が弱っている時はそれだけで、下痢をしやすい状態です。そのような時に下痢を止めようとして、ヨーグルトを食べても逆効果です。
なぜなら、弱っている腸は食べ物を消化する余力が無いため、食べ物を食べても余計に負担がかかってしまい、結果的に更に下痢がひどくなってしまいます。
胃腸が疲れ切っている時は、何も食べずに胃腸を休めてあげることの方が効果的です。
ヨーグルトで下痢が治る理由
では、ヨーグルトで下痢が治る理由は何でしょうか?それは悪玉菌が減るからです。
腸の中の悪玉菌はタンパク質や脂肪分をエサとして、腸の中を腐敗させます。その腐敗の過程で、アンモニアや硫化水素、食中毒の原因となる毒素を産生するのです。そのような腐敗物質が腸の中で大量に増えると、腹痛を伴う激しい下痢をしてしまうのです。
ヨーグルトを食べることで、腸の中の悪玉菌を減らして、善玉菌を増やすことができるので、下痢を引き起こす腐敗物質や毒素の量が減り、下痢をすることが減るのです。
腸内環境を改善する方法はこちらの記事に詳しく書いているので、良ければご覧ください!
⇒ 腸内環境の改善方法!ヨーグルトだけじゃ不十分て本当!?
ここまではヨーグルトを食べることで下痢をしてしまう原因と、下痢が改善する原因のそれぞれを見てきました。両方を見てみるとヨーグルトの食べ方に注意すれば、ヨーグルトで下痢を改善できることが分かると思います。
そこで、次からはヨーグルトの下痢の改善効果を引き出すための食べ方について見ていきたいと思います。
ヨーグルトの正しい食べ方
ヨーグルトで下痢を改善する際に注意する必要があるのは、ヨーグルトには弱った胃腸を直接元気にする効果は無いということです。既に説明した通り、暴飲暴食や病気、消化の悪い物を食べた等の理由による下痢の時に、急にヨーグルトを食べても効果どころか、逆に下痢を悪化させてしまう可能性もあります。
ヨーグルトを食べることで期待できるのは、下痢の原因となる悪玉菌を減らすという、下痢の予防効果であることを理解しておいてください。
というわけで、ヨーグルトを胃腸に負担をかけずに食べる方法について見ていきましょう。
- 温める
- 入れる糖分をオリゴ糖にする
- 牛乳を使ってない乳酸菌飲料にする
電子レンジで40℃前後に温めることで、胃腸に負担のかからない温度で食べてください。
オリゴ糖は善玉菌のエサになるため、善玉菌を増やす効果がある上、善玉菌が残らず食べてくれるので、消化吸収されずに下痢になることがありません。
乳糖不耐性の人は牛乳から作られている乳酸菌飲料は飲むことができないので、牛乳から作られていない乳酸菌飲料を飲むと良いです。
このように下痢になる原因の食べ方と逆のことをすれば良いのです。正しい食べ方をすることで、ヨーグルトの下痢の予防効果を引き出すことができます!
まとめ
ヨーグルトの下痢の改善効果はしばらく食べ続けなければ、実感することができません。そのため、元々お腹の調子が悪い状態で食べてもすぐに効果が出ないばかりか余計下痢がひどくなる場合もあります。ヨーグルトは下痢の特効薬ではないということに注意してください。
ただし、どうしても体に合わない人もいると思うので、その場合には他にも乳酸菌食品は色々あるので、そういった食品も試してみるなど、自分の体に合った食品を選ぶことも大切です。
正しいヨーグルトの食べ方で、最大限にヨーグルトの整腸効果を引き出して、快腸な生活を送ってください!
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