ヨーグルトは消化に悪いの?4つのポイントで考えてみた!



ヨーグルトは整腸作用があり、便秘や下痢などを改善します。腸内細菌の研究も盛んに行われていて、乳酸菌が腸内環境に良い影響を持っていることも分かってきています。

しかし、一部ではヨーグルトは、消化に悪いということも言われています。私は毎日ヨーグルトを食べていますが、消化不良どころか、お腹の調子は良好で、便秘も下痢もかなり改善しています。ヨーグルトは消化に悪いと言われても、なかなか信じられないのが正直な気持ちです。

果たして、ヨーグルトは本当に消化の悪い食べ物なのでしょうか?そこで、ヨーグルトは消化が良いのか、それとも悪いのかを4つのポイントから考えてみたいと思います。

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目次

消化の良し悪しのポイント

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ヨーグルトは粘りのある液状の食べ物なので、とても消化が良さそうに思えますが、ヨーグルトは本当に消化の悪いたべものなのでしょうか?食品の消化の良さを分析する際には、普通、次の4つのポイントで考えると良いです。

  • 消化時間
  • 胃腸への負担
  • 食物繊維の量
  • 脂肪分の量


まずはこれらのポイントがなぜ消化の良し悪しを分けるのか、一つ一つ見ていきましょう!

消化時間

まず最初は消化にかかる時間です。消化にかかる時間が長ければ当然、胃腸がその分働き続けなければならないので、負担は増します。特に胃の中にどれくらいの時間とどまり続けるかが、大きなポイントです。

胃の中にとどまり続ける時間の目安は3時間が基準です。乳製品の中でもチーズやヨーグルトは1時間30分~2時間程度で、牛乳は2時間程度です。

胃腸への負担

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一言で胃腸への負担と言っても、要素はたくさんあります。辛い食べ物であれば胃腸を刺激して、負担を増しますし、冷たい食べ物も胃腸の機能を低下させるため、良くありません。また、人間では消化することができない物質を含んでいる食品も、胃腸の負担を増します。

ヨーグルトの場合は、冷蔵庫で保存してる場合が多いので、冷たいまま食べるのは胃腸の負担になります。

また、ヨーグルトには乳糖が含まれています。人間は乳糖を消化するために、ラクターゼという消化酵素を持っていますが、人によってはこのラクターゼを持っていない場合があります。これを乳糖不耐症と呼び、乳糖を多く含む乳製品を食べるとおならが増えたり、下痢をしてしまいます。

しかし、乳酸菌は乳糖を分解して、発酵するため牛乳の時に比べると、乳糖の量は30%程度に減っているので、一般的には乳糖不耐症の人でも食べられる食品とされています。

食物繊維の量

食物繊維には水溶性の食物繊維と不溶性の食物繊維の2種類あります。消化に良くないのは、不溶性食物繊維の方です。不溶性食物繊維には便秘解消の効果があるのですが、人間には消化することができません

そのため、不溶性食物繊維が多いと、その分消化時間が増すので、胃腸の負担が増します。不溶性食物繊維は腸の中を綺麗にしてくれますが、その分胃腸の負担も増やしてしまいます。

とはいえ、胃腸を綺麗にして便秘を改善してくれる効果は、多少の胃腸への負担も補って余りあるほど、胃腸の機能を良くしてくれるので、不溶性食物繊維は積極的に取るべきです。

ちなみに、ヨーグルトには不溶性食物繊維はほとんど含まれていないため、食物繊維による消化への影響はゼロです。

脂肪分の量

脂肪分は人間が消化するのに最も時間がかかります。同じ乳製品でもバターが消化のために胃の中に留まっている時間は12時間と言われています。

人間にとっては脂肪分は消化吸収が大変な栄養素なので、食品にどれくらいの脂肪分が含まれているかは消化の良さに大きな影響を与えます。同じカロリーであっても、それが脂肪分由来かどうかで体への負担が変わってくるので、注意が必要です。

ヨーグルトには100gあたり3g前後の脂肪分が含まれています。脂肪分含有量で言えば、様々な食品の中で、中の下くらいの部類で、同じくらいの脂肪分を含んでいる食品は豆腐やかつお節などです。

脂肪分という点では消化に与える影響は、さほど無いと言えるでしょう。

というわけで、ここまでは食品の消化の良さを考えるためのポイントについて説明してきました。これらを踏まえるとヨーグルトの消化の良さはどれくらいなのでしょうか?

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ヨーグルトは消化が良いのか、悪いのか?

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ヨーグルトの消化しやすさは、結局どんなものなのでしょうか?もう一度おさらいしてみましょう。

  • 消化時間
  • 長くても2時間(普通の食品の目安が3時間)

  • 胃腸への負担
  • 牛乳ほどでないが、乳糖が含まれているため、乳糖不耐性の人は大量に食べるとお腹を壊す可能性がある。

  • 食物繊維の量
  • ほとんど含まれていない

  • 脂肪分の量
  • 食品の中では中程度の脂肪分なので、良くも悪くも消化への影響は無い


こうして4つのポイントを見てみると、普通の人にとっては比較的消化の良い食品であるといえます。また、ヨーグルトは乳酸菌の発酵によって、牛乳の成分が分解されて、最初から消化吸収しやすい状態になっています。

しかし、ヨーグルトには牛乳ほどではありませんが、乳糖が含まれています。一般的には、ヨーグルトは乳糖不耐症の人でも食べられると言われていますが、気になる場合は避けた方が良いかもしれません。

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まとめ

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ヨーグルトは消化が良いのか悪いのかの結論は当サイトでは、「ヨーグルトは消化の良い食べ物だが、乳糖不耐症の人は無理して食べなくても良い」です。

ヨーグルトが消化に悪いとか、乳製品体に悪いという説の根拠は、ヨーグルトに含まれるカゼインがカルシウムの吸収を妨げ、骨粗鬆症を誘発するというものです。

確かにカゼインに対して、アレルギー症状を示す人もいますが、カゼインがカルシウムの吸収を妨げるという報告は、国内外の学会でも報告例は無いようです。

乳糖不耐症や乳製品に対するアレルギーがある人は食べない方が良いですが、そうじゃない人にとっては、ヨーグルトは安心して食べられる食品ですよ!


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