油ものを食べ過ぎると下痢する原因!その意外な理由を徹底解説!



皆さんはどんな食べ物を美味しいと感じますか?肉という人もいれば、お菓子などの甘い食べ物が好きな人もいるかもしれません。

しかし、実は人間が一番美味しいと感じるのは、脂肪分が豊富な食べ物だそうです。

脂肪分が豊富な食べ物が美味しいのではなぜでしょうか?それは脂肪が栄養素の中でも最もカロリーが高いため、人間にとって重要な栄養素だからかもしれません。

ところが、いくら重要な栄養素だからといって、取り過ぎるのは様々な健康上の問題があります。

その内の一つがお腹を壊すこと、つまり下痢しちゃうということです。

皆さんは油ものを食べ過ぎて、下痢をしてしまったなんて経験はないでしょうか?実は私はそういうタイプです。

特にダメなのが脂こってり系のラーメンです。これを食べると決まって激しい腹痛と共に下痢をしてしまいます。

いったいなぜ油物で下痢を引き起こすのでしょうか?

実はこれにはある意外な理由があったのです。

というわけで、今回は油ものを食べ過ぎると下痢してしまう原因を解説します。

スポンサーリンク


目次

下痢のメカニズム

油ものを食べ過ぎると下痢をしてしまう原因を理解するためには、そもそも下痢がどういうメカニズムで起きるのかを知る必要があります。

まずはそのメカニズムから見ていきましょう。

下痢というのは、水分を多く含んだ緩い便です。このような便になってしまう理由には次の3つがあります。

  • 腸の蠕動運動が激しくなる
  • 水分の取り過ぎ
  • 腸から水分が染み出す


下痢にはこれらの3タイプがあるわけです。

それぞれを順番に解説していきます。

腸の蠕動運動が激しくなる

腸は食べ物を消化して、その栄養を吸収する機能があります。

しかし、それは同時に体にとって有害な物を取り込んでしまうリスクもあることです。そのため、腸には有害な物質を見分けて、それを速やかに排泄する機能が備わっています。

その速やかに排泄する機能こそ、下痢なのです。

腸は食べた物が有害と判断すると、激しい蠕動運動を引き起こして、排泄しようとします。その蠕動運動の激しさのため、このタイプの下痢は激しい腹痛を伴うことが多いです。

水分の取り過ぎ

水分を取り過ぎることでも、下痢になってしまいます。

このタイプの下痢は文字通り、水分を取り過ぎることで、腸が水分を吸収しきれないため、水分が多い軟便になってしまうものです。

この下痢が発生しやすいのが、飲酒の翌日です。アルコールは食欲を麻痺させてしまうため、大量のお酒を飲んでしまいます。

例えばビールをジョッキで2杯飲めば、軽く1リットルは超えてしまいます。

またアルコールは腸の機能も低下させてしまうため、消化吸収も鈍くなります。

これらの理由から水分を多く含んだ軟便になってしまうのです。

腸から水分が染み出す

3つ目は少し特殊な下痢です。

腸の内外の浸透圧の差によって、腸壁から水分が染み出て下痢になってしまうものです。

最も多いのがキシリトールやオリゴ糖など、人間には消化しにくい糖分の取り過ぎによるものです。

普通の糖は大腸に到達する前に、消化吸収されてしまいます。

しかし、これらの糖は人間には消化することができないため、大腸に到達してしまいます。

通常、炭水化物や糖は、善玉菌のエサになるため、腸内環境を改善してくれる良い物です。

しかし、腸内環境が悪くて、もともと善玉菌が少なかったり、キシリトールやオリゴ糖を取り過ぎたりすると、大腸の中に糖の分子が大量に存在してしまい、浸透圧の差により腸の壁から水分が染み出してしまうのです!

こうなると、便に含まれる水分が多くなり、下痢になってしまうのです。

このように下痢には3つのタイプがあるわけですが、油ものを取り過ぎると、どのタイプの下痢になるのでしょうか?

次は油ものが下痢を引き起こす原因を見ていきましょう。

スポンサーリンク


腸は脂肪分が苦手!

油ものが下痢の原因になってしまう理由は、次の2つです。

  • 脂肪分が腸を刺激して蠕動運動を活発にしてしまう
  • 脂肪分が消化吸収を妨げて、水分の多い便にしてしまう


人間にとって、最もカロリーの高い栄養源である脂肪分は、実は腸にとっては、刺激の強い物質なのです。

ほどほどの量であれば、腸を刺激する前に消化吸収されてしまいますが、大量の油ものを食べると、消化吸収しきれない脂肪分が腸を刺激してしまうのです。

こうして、刺激を受けた腸の蠕動運動は激しくなり、腹痛を伴う下痢の原因になります。

また、脂肪分は消化吸収しにくい物質のため、腸の水分吸収を妨げます。そのため、水分が多い便になってしまいます。

このように、ほどほどの量の脂肪分は、人間のエネルギー源として有益ですが、取り過ぎてしまうと腹痛を伴う下痢になってしまう厄介な物なのです!

では、消化しきれないほどの脂肪分が、腸の中に残ってしまうのはなぜなのでしょうか?

今度はその理由を見ていきましょう。

スポンサーリンク


脂肪分が腸に残ってしまう理由

本来は人間にとって有益な栄養素である脂肪分が、消化しきれないと下痢の原因になってしまうなんて皮肉なものです。

そんな脂肪分が消化しきれずに腸の中に残ってしまう主な理由は次の2つです。

  • 膵臓が弱っている
  • 脂肪分の取り過ぎ


これら2つについて、具体的に説明します。

膵臓が弱っている

脂肪分はそのままでは消化吸収できないため、人間が持つ消化酵素によって、分解されます。

脂肪を分解する消化酵素の代表が、リパーゼというものです。

そして、このリパーゼが多く含まれている消化液が、膵臓が作り出す膵液です。

膵臓は脂肪分の多い食べ物がやってくると、たくさんの膵液を分泌します。

しかし、常に油ものばかり食べていると、ずっと膵液を作って分泌することで、膵臓はだんだん疲れてしまいます。

膵臓が疲れてしまうと、膵液の量が減ってしまうため、消化しきれない脂肪分が増えてしまうのです。

脂肪分の取り過ぎ

2つ目の理由は脂肪分の取り過ぎです。まぁ、当たり前の理由ですね^^;

1色当たりの脂肪摂取量の目安は10g~20gで、1日あたりでは40g~60gです。

数字だけ見るとピンとこないですが、肉に換算するとバラ肉を200g食べれば、脂肪摂取量は60gを超えてしまいます

焼肉なんかを食べれば、200gの肉なんてあっという間に食べてしまいますよね。

肉なんて食べれば、1食だけであっという間に1日の脂肪摂取量をオーバーしてしまうのです!

肉は他にも酸性腐敗便の原因にもなるため、非常に下痢しやすい食べ物です。

肉はとても栄養価が高い食べ物ですが、それ故にほんの少しの量で十分なのです。

野菜と一緒に食べるなどして、食べ方には十分注意してくださいね!

スポンサーリンク


まとめ

人間にとって一番のエネルギー源になる脂肪ですが、やはりどんなものでも取り過ぎはよくないんですね。

でも、美味しい食べ物は何でも脂肪分が豊富です。そうやって、油ものばかり食べていると、お腹を壊して下痢してしまうわけです。

というわけで、最後に油もので下痢をしてしまう原因をもう一度おさらいしておきますね。

  • 脂肪分が腸を刺激して蠕動運動を活発にしてしまう
  • 消化吸収されなかった脂肪分が腸を刺激して、蠕動運動を活発にしてしまう。

  • 脂肪分が消化吸収を妨げて、水分の多い便にしてしまう
  • 脂肪分が消化不良を起こすことで消化吸収を妨げて、水分の多い軟便にしてしまう。


実は脂肪分は人間にとって消化が難しく、下痢を引き起こしやすい物質です。

人間がこれほど多くの油ものを食べるようになったのは、最近のことです。

元々、人間はこれほどたくさんの油ものを食べる前提で作られていないのです。

油ものは美味しいですが、食べる量はほどほどにしてくださいね。


スポンサーリンク

あわせて読みたい記事


コメントを残す



このページの先頭へ