消化の良い食べ物の条件!あの食べ物は実は消化が悪かった!



お腹の調子が悪い時には、消化が良い食べ物を中心にした食事にするというのは、常識的なことですよね。

皆さんも便秘や下痢をした時に、ヨーグルトや野菜、果物など、消化が良さそうな食事をするなんて人も多いかもしれません。

でも、私たちが消化が良いと考えている食べ物は、実はそうじゃないかもしれないんです。

私たちは「お腹に良い=消化が良い」と考えがちですが、実はそういうわけじゃないんです!

便秘や下痢を改善するためであれば、実はこの違いを理解する必要があります

今回は消化が良い食べ物がどんなものなのかや、お腹に良い食べ物との違いについてお伝えします。

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目次

消化の良い食べ物の条件

消化が良い食べ物と言っても、ただ消化時間が短いだけというわけではありません。

消化が良いという事には、条件がいくつかあります。

それが次の4つなのです。

  • 脂肪分が少ない
  • 胃に留まる時間が短い
  • 胃腸への刺激が少ない
  • 食物繊維が少ない


具体的にどういうことなのか、順番に見ていきましょう!

脂肪分が少ない

胃や腸で分泌される様々な消化液は、全て水が主成分です。

「水と油」なんて言葉があるように、油分は水には溶けないため、脂っこい食べ物は、消化が悪いのです。

その食品に含まれている脂肪分の量が多ければ多いほど、消化時間もかかってしまいます

例えば同じ油物の食べ物でも、煮込まれた牛肉は約2時間30分くらいなのに対し、エビのてんぷらは約4時間にもなります。

更に脂肪分の塊のようなバターにいたっては、なんと12時間以上もかかってしまうのです。

バターなんてすぐに溶けてなくなってしまいそうですが、実はとても消化が悪い食べ物なのです。

胃に留まる時間が短い

胃に留まる時間が短いという事は、それだけ、胃腸への負担も少なく、消化が良いことになります。

例えば飲み物やお粥や雑炊など水分の多い食品は、短い時間で胃を通過するので、消化がよい傾向があります。

しかし、牛乳などは乳脂肪分やタンパク質が多いため、意外に胃に留まっている時間が長いので要注意です。

胃腸への刺激が少ない

消化の良さには、胃腸に与える刺激が少ないことも重要です。

脂肪分が少なく液状の食べ物でも、辛い食べ物やお酒などは胃腸への刺激が大きく、消化の妨げになります

私は辛い食べ物が好きなのですが、激辛料理を食べると胃腸が疲れ切って便秘をしてしまう傾向があります。

お酒や辛い食べ物以外にも、過度に酸っぱい食べ物や冷たい食べ物なども胃腸への刺激が強いので、要注意です。

食物繊維が少ない

野菜や果物は、お腹の調子を整える食べ物というイメージがあります。

確かに食物繊維が豊富な野菜や果物は、高い整腸効果があります。しかし、それと消化が良いという事は全く別なのです。

実は食物繊維は、最も消化が悪いものの一つです。実際に食物繊維は消化されずに便として排泄されます。

こちらの記事にも書きましたが、お腹が弱っている時には、食物繊維の取り過ぎは、かえって便秘を悪化させることもあるのです。
便秘を食物繊維が悪化させる!?正しい食物繊維の取り方!

食物繊維は便秘や下痢を予防するのに効果的ですが、既に便秘や下痢の場合は逆効果になる場合もあります

また、検査などで、胃や腸を綺麗にしておく必要がある時などは、食物繊維には特に注意しましょう。

というわけで、ここまでは消化に良い食べ物の条件を見てきました。

これらを踏まえて次は実際にどのような食べ物が消化に良いのかを見ていきましょう。

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消化の良い食べ物

同じジャンルの食品の中でも、消化の良い食べ物もあれば、悪い食べ物もあります。

ここでは、次の7つのジャンルに分けて、良い悪いそれぞれの代表的なものを紹介していきます。

  • 穀物
  • 野菜
  • 果物
  • 加工食品

【消化の良い食べ物と悪い食べ物】
食品の種類 消化が良い食品 消化が悪い食品 備考
穀物 ご飯、うどん、パン、豆腐、湯葉 コーンフレーク、納豆、おから、豆の煮もの 食物繊維の多いものほど消化に悪い
ジャガイモ、山芋、長芋 さつまいも、こんにゃく こんにゃくは食物繊維の塊
マグロの赤身、白身魚 マグロのトロ、イカ、タコ、貝類
鶏ささみ、ひき肉 肉全般
野菜 カブ、大根、人参、カボチャ ごぼう、葉物の野菜、タケノコ、キノコ類
果物 バナナ、りんご、梨、キウイフルーツ パイナップル、桃
加工食品 ゼリー、ヨーグルト ドーナツ、ポテトチップス、カレー、シチュー、バター

ポイントになるのは、やはり脂肪分と食物繊維の量です。

これらが多い食品は消化時間も長く、胃腸にかかる負担も大きめです。

他の食品に関しても、脂肪分と食物繊維に注目して、消化の良い悪いを判断すると良いですよ!

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まとめ

健康のためには食生活はとても重要です。しかし、普段の私たちは、食品の栄養にばかり注目して、消化の良い悪いはあまり気にしません。

しかし、消化が悪い食べ物は胃腸の負担になり、体を疲れさせます。

現代の食生活では、栄養は既に十分です。むしろ、消化の悪い食べ物を避けるだけで、体調が良くなることもしばしばです。

また、私たちは便秘や下痢などでお腹の調子が悪い時に、食物繊維の豊富な野菜や果物を食べようとします。しかし、食物繊維は便秘や下痢を予防するために有効なのであって、既にお腹の調子が悪くなっている時は、逆効果になる恐れがあります

そのため、もう一度今回、紹介した消化に良い食べ物の条件をもう一度書いておきますね!

  • 脂肪分が少ない
  • 食品の形状を問わず、脂肪分が多い食べ物は消化が悪い

  • 胃に留まる時間が短い
  • 水分が豊富で柔らかい食べ物は、胃に留まる時間が短め

  • 胃腸への刺激が少ない
  • アルコールや辛いもの、冷たい飲食物は胃腸への刺激が強く、負担が大きい

  • 食物繊維が少ない
  • 食物繊維は人間には消化できないため、既に胃腸が弱っている時には注意が必要


健康のためには食べることばかりでなく、消化の良し悪しにも注目してください。

特に病気の時などは、十分な栄養を取るだけでなく、消化が良くて胃腸の負担が少ない食品を選ぶようにしてください。

普段から頑張っているお腹を、これからも労わってあげてくださいね。


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