醤油麹の効能!嬉しい3つの効能とおすすめの使い方!



醤油麹はもともと発酵食品である醤油を米麹に加えてさらに発酵させた食品です。醤油と同じように、料理に使うことはもちろん、食べ物にかけたり、あえたりしてもとても美味しいです!

私も普段から醤油代わりに、料理に使ったり、調味料として食べ物にかけています。発酵食品は普段から食べ続けることがとても大切なので、手間がかかったり、使い勝手が悪いものは、長続きしませんよね。でも、醤油麹は作るのが簡単で、しかもとても使い勝手が良いのです!

そして、醤油麹には醤油の元々美味しさに加えて、嬉しい健康効果があるんです。

そこで、ここでは醤油麹の嬉しい効能についてお伝えします。

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目次

醤油麹の3つの効能

醤油麹には麹菌の発酵の力により、様々な成分が含まれています。

これらの成分の中には醤油の味と風味をもたらす香り成分や、ビタミンB群、無数のアミノ酸などがあります。そのような醤油麹の代表的な効能は次の3つです!

  • 減塩効果
  • 必須アミノ酸が豊富
  • お肌の美白効果


それぞれは醤油の弱点を補ったり、醤油の利点を更に増すような効果です。それぞれ説明していきますね!

減塩効果

醤油麹は何と言っても塩分が少ないことが一番です。

こちらの記事の作り方で作った場合の塩分を計算するとこうなります。
醤油麹の作り方!乾燥麹から作る手順と使い方のコツ!

【醤油麹の塩分量】
塩分濃度:8.5%
大さじ1当たり:1.27g
小さじ1当たり:0.42g

【普通の醤油の塩分量】
塩分濃度:16.7%
大さじ1当たり:2.5g
小さじ1当たり:0.83g

醤油麹の塩分量は、普通の濃口醤油のなんと半分なのです!これは減塩醤油とほぼ同じくらいの塩分量です。

しかし、減塩醤油より優れているのは、その旨味の強さです。麹菌の発酵の力によって、一説には醤油の10倍の旨味成分があると言われています。

減塩醤油ってやっぱりちょっと物足りない感じがしませんか?結局、たくさん使ってしまって、あまり減塩にならなかったりします。

それに対して、醤油麹は非常にうま味が強いので、塩気の少なさが全然気になりません!苦が無く自然に減塩できるのが、醤油麹の良いところなのです。

必須アミノ酸が豊富

醤油麹には必須アミノ酸が豊富に含まれています。

人間の体は、多くのタンパク質でできています。一言でタンパク質と言っても、たくさんの種類があります。そして、タンパク質は様々なアミノ酸が結び付いてできているのです。

人間の体を作るために必要なアミノ酸にも、たくさんの種類があります。多くは人間の体内で作ることができますが、一部のアミノ酸は作ることができないため、食べ物から補給するしかありません。

この人間には作ることのできないアミノ酸の事を必須アミノ酸と呼ぶのです。

【必須アミノ酸の種類】

  • トリプトファン
  • リシン
  • メチオニン
  • フェニルアラニン
  • トレオニン
  • バリン
  • ロイシン
  • イソロイシン
  • ヒスチジン


醤油の原材料の大豆には豊富なタンパク質が含まれています。麹菌はこのタンパク質を更に分解して、様々なアミノ酸を作ってくれます。そして、その中にこれらの必須アミノ酸も含まれているのです。

このように普通の醤油にも必須アミノ酸は含まれていますが、醤油麹は麹菌の働きにより、米麹のタンパク質も分解されて必須アミノ酸が作られるため、更に豊富に含まれているのです。

お肌の美白効果

醤油麹には美白効果があります。

肌の色素成分であるメラニンは、チロシンというアミノ酸に、チロシナーゼという酵素が働くことで作り出されます。

実は醤油麹にはこのチロシナーゼの働きを抑制する物質が含まれています。それが、コウジ酸という物質です。

コウジ酸は麹菌が糖を発酵して、分解した時に作り出される物質です。

昔から日本酒を仕込む杜氏の手が、白くて綺麗な事が知られていました。そして、研究の結果、その理由がこのコウジ酸という物質であることがわかり、最近では様々な化粧品などにも使われています。

というわけで、醤油麹の主な効能を見てきました。まだまだ研究段階なので、これから様々なことが分かってくるかもしれませんよ!

一方で、よく言われる効能の中にはちょっと疑問に感じることもあります。それが酵素がたくさん含まれていて体に良いというものです。

今度はなぜそれが疑わしいのか見ていきましょう。

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よく言われる酵素の効果は疑わしい!?

醤油麹に限らず、発酵食品には様々な酵素が含まれているため、体に良いと言われています。

でも、それらの情報ってただ体に良いというだけで、具体的にどのような効果があるのかや、根拠を示してないものがほとんどです。

それもそのはずで、実は食べ物に含まれている酵素というのは、人間には利用できないのです!

酵素も基本的にはタンパク質の一種です。人間はタンパク質のままでは吸収できないので、いったんタンパク質を消化して、アミノ酸のレベルにまで分解する必要があります。

そのため、食べ物の中に含まれている酵素も、胃酸や腸から分泌される消化液で消化されてしまうため、人間に利用されることは無いのです。

ただし、人間の体には吸収できませんが、上手に使えば醤油麹の酵素を利用することができます。

例えば、醤油麹にはタンパク質を分解する消化酵素であるプロテアーゼが含まれています。そのため、肉や魚を醤油麹に漬け込むと、アミノ酸が増えて、旨味が増し、肉質も柔らかくすることができます。

このように肉や魚は、醤油麹の酵素を最大限活用することができるのです!

というわけで、ここまで醤油麹の効能を見てきましたが、どんなに体に良い物でも、普段の食事で自然に食べることができないと意味が無いですよね!

そこで、最後に醤油麹の使い方の一例を紹介します。

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醤油麹の使い方

醤油麹の使い方は、基本的に普通の醤油と同じでかまいません。

でもちょっとしたコツもあるので、それを含めた4つの使い方を紹介します。

  • かける
  • あえる
  • 入れる
  • 漬け込む


単純な使い方から応用的な使い方まであるので、順番に解説しますね!

かける

まずは”かける”からです。

何も難しいことはありません。食べ物に一味足したい時に、醤油と同じ感覚でかければ良いだけです。醤油麹の場合はとろみがあるので、食べ物に良く絡むのが利点です。

例えばこちらの画像は、冷奴です。醤油のように流れていかないので、使う量も少なくて済みます。

また、普通に料理の調味料に醤油の代わりに使うのも問題ありません。

あえる

醤油麹はとろみがあって食べ物によく絡むため、あえ物にももおすすめです。

例えばこちらの画像のようにほうれん草のおひたしなどにあえるだけで、とても美味しくなります。

醤油麹にはうま味があるので、余計なものを入れなくても十分美味しいのです!

入れる

普通の醤油の感覚で、食べ物に入れるのもおすすめです。

私が一番好きなのは、シンプルな醤油麹入りの玉子かけご飯です。

醤油麹は旨味が強いので、とてもおすすめです。また、納豆にタレを入れる代わりに醤油麹を入れるのも美味しいですよ!

漬け込む

醤油麹にはタンパク質を分解するプロテアーゼという酵素が豊富に含まれています。

肉や魚を醤油麹に漬け込んでおくと、この酵素の働きのおかげで、旨味が増して肉質も柔らかくふっくらした食感にすることができます。

例えばこれは鶏もも肉の生姜焼きです。

醤油を醤油麹に置き換えただけで、あとは普通の生姜焼きのレシピ通りです。ただし、焼く前にタレに漬け込んだまま最低3時間は寝かせておいてください。

普通の生姜焼きと違って、醤油麹のつぶつぶの食感も美味しいですよ!

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まとめ

醤油麹は美味しいだけじゃなく、嬉しい効能もたくさんあります。

主な効能をまとめておきます。

  • 減塩効果
  • 普通の濃口醤油の半分程度

  • 必須アミノ酸が豊富
  • 人間には作ることのできない必須アミノ酸が、醤油よりも豊富に含まれている

  • お肌の美白効果
  • コウジ酸の働きにより、メラニン色素の生成を抑えてくれる


このように嬉しい健康効果があります。でも、個人的には一番うれしいのは、醤油麹は使い勝手が良いという事です!

醤油と同じ感覚で使うことができるので、料理に使う調味料にも、食べ物にちょっとかけるのにも使えます。

こういった食品は、普段から自然に使い続けることができるのが、一番重要です!

是非、皆さんも醤油麹を作って食べてみてくださいね。


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